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日本アニメの巨匠「慰安婦問題、日本は謝罪・賠償すべきだ」

日本アニメの巨匠「慰安婦問題、日本は謝罪・賠償すべきだ」

Posted July. 20, 2013 04:16,   

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「となりのトトロ」、「千と千尋の神隠し」など、日本アニメの巨匠、宮崎駿監督(72)が現政権を厳しく批判した。日本軍従軍慰安婦に対する謝罪と賠償を求め、憲法改正については反対の考えを明らかにした。宮崎監督の発言が大きな反響を呼んでいる。

宮崎監督は、事務所のスタジオジブリが毎月発行する無料の小冊子「熱風」7月号に、「憲法を変えるなどもってのほか」と題した記事で談話を載せ、「慰安婦の問題も、それぞれの民族の誇りの問題だから、きちんと謝罪してちゃんと賠償すべきです」と発言した。現在、日本政府は、「日本軍が強制的に慰安婦を募集した証拠はない」と言い逃れ、賠償問題は1965年の日韓協定ですべて終わったと考えている。

宮崎監督は、「『戦前の日本は悪くなかった』と言いたいのかもしれないけれど、悪かったんですよ。それは認めなきゃダメです」と発言した。安倍晋三首相など政府のトップの歴史認識に対して、「歴史感覚のなさや定見のなさには、呆れるばかりです。考えの足りない人間が憲法なんかいじらないほうがいい」と強いトーンで批判した。安倍政権が「村山談話を基本的には尊重する」と明らかにしたことに対しても、「『基本的に』って何でしょうか」と指摘した。

憲法改正については、「選挙をやれば得票率も投票率も低い、そういう政府がどさくさに紛れて、思いつきのような方法で憲法を変えようなんて、もってのほか」と切り捨てた。さらに、「(改憲の発議要件を定めた)96条の条項を変えて、その後にどうこうするというのでも成り立つのかもしれないけれど、それは詐欺です」とし、「国の将来を決定していくことですから、できるだけ多数の人間たちの意見を反映したものにしなきゃいけない」と強調した。

宮崎監督は、「(戦争と軍隊保有を禁止した)憲法9条と照らし合わせると、自衛隊はいかにもおかしい。おかしいけれど、そのほうがいい。国防軍にしないほうがいい」と強調した。領土問題に関しては、「どんなに揉めても、国際司法裁判所に提訴しても収まるはずがありません」とし、「半分に分けるか、あるいは『両方で管理しましょう』と提案する」ことを主張した。

10日から全国の書店に配布された約5000部の小冊子は、1週間も経たずに品切れになった。スタジオジブリ側は、「憲法を守るための最大の敵は国民の無関心」とし、21日の参議院選挙の投票日前に読んでほしいと、18日に急きょジブリ公式ページで内容を公開した。