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アシアナ機事故乗客83人がボーイング社を提訴へ

アシアナ機事故乗客83人がボーイング社を提訴へ

Posted July. 18, 2013 03:37,   

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6日に米サンフランシスコ国際空港で起きたアシアナ航空機の事故で、乗客が製造元のボーイング社を相手取り、訴訟を起こすことを決め、証拠の提供を要請した。今回の事故と関連して初の訴訟になる。

米シカゴの法律事務所「リベック・ロー・チャータード」は、事故原因が機体の欠陥である可能性があると見て、乗客83人を代表して訴訟を進める方針だと、AP通信などが16日付で報じた。

法律事務所は15日、報道資料を出し、「調査の過程で、自動速度調節装置であるオートスロットルの故障が事故の原因だった可能性がある」と主張し、訴訟の背景を説明した。法律事務所は、事故機の機種であるボーイング777型の設計や緊急脱出用シューターに関する情報の開示を命じるようボーイング社の本社があるシカゴ裁判所に請願を提出したことを明らかにした。

法律事務所は、8つの緊急脱出用シューターのうち2つが機内で広がり、負傷者が発生して脱出が遅れた点、一部の乗客が座席の安全ベルトが外れなかったためにナイフで切って脱出しなければならなかった点などを証拠に掲げた。

法律事務所は、維持・補修の記録や飛行機の「グライドスロープ(着陸誘導装置)」の情報の開示も共に要請した。証拠保全のために事故の残骸の保存を求める内容も請願書に含めた。

法律事務所は、事故航空会社のアシアナと複数の部品メーカーにも事故の責任があるとし、追加の請願も出す方針だと付け加えた。法律事務所の航空関連部署の責任者、モニカ・ケリー氏は、「航空機事故の原因を明確にし、このような悲劇を防がなければならない」とし、「当局の事故調査を徹底的に監視する」と明らかにした。

一方、アシアナの操縦士の名前を事故になぞらえて発言するなど人種差別的な報道をした現地放送局に対してアシアナが提訴する計画であることに対し、米メディアが批判した。

CNN放送とワシントンポストは、「該当放送局のアンカーや米運輸安全委員会がアジア人を蔑視するミスを犯したが、名誉毀損を立証することは難しい」とし、「訴訟の対象と見ることはできない」と伝えた。ロサンゼルスタイムズも、「アシアナが謝罪を要求をする線で終わらせるべきだった」と報じた。