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「韓国のスタートアップは小さな多国籍企業になれ」

「韓国のスタートアップは小さな多国籍企業になれ」

Posted July. 17, 2013 08:09,   

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「韓国のスタートアップ(新生ベンチャー企業)らは、自ら『小さな多国籍企業』にならなければなりません」

イスラエルの最大手情報技術(IT)メディアカンファレンス「アド・アンド・ソーシャルテック・サミット」のシニア企画者であるレビ・シャピロ氏は15日、ソウル江南区駅三洞(カンナムグ・ヨクサムドン)の起業支援センター「Dキャンプ」で記者と会って、「韓国のスタートアップらは、モバイルネットワーク環境が優秀であり、技術力も優れているので、競争力がある」とした上で、このように語った。

イスラエル系米国人のシャピロ氏は、イスラエルと米シリコンバレーとを行き来しながら、投資家でありコンサルタントとして活動している。SKプランネットに、イスラエルとシリコンバレーに関するアドバイスをしながら、韓国国内企業にかかわっている。シャピロ氏は、Dキャンプが育成するスタートアップ6〜8社を、毎年、自分が主催するカンファレンスに招くことにした。

シャピロ氏は、韓国のスタートアップが、狭い内需市場に止まっていてはならないと強調した。国内で優秀な人材を集め、研究開発(R&D)を行う一方、開発が終わると、できるだけ早く米シリコンバレーに渡り、投資を誘致し、マーケティングを行うべきだという。

韓国国内スタートアップのうち、優れた事例として「プリト」を取り上げた。プリトは、有名人がツイッターなどのソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)に書き込みを掲載すれば、世界各国のメンバーらが、これを直ちに現地語に翻訳するサービスを提供している。「職員が3人のみのプリトは、ネットワークの構築のため、英ロンドンに渡り、米国で営業を行います。結局、グーグルを顧客に誘致しました。NHNより大変優れてますね」

シャピロ氏は、プリトの事例を取り上げながら、「海外博覧会に積極的に参加し、市場や客を経験するのが何より重要だ」と主張した。

起業家に必要な資質としては、執拗さを取り上げた。起業にたとえれば、立ち直りの精神で、早く市場で評価を受け、失敗しても再びチャレンジする過程を繰り返せば、成功できるという意味だ。

シャピロ氏は、「気持ちにゆとりのある日本人と違って、せっかちな韓国人らは、ベンチャー精神が強い」とし、「イスラエル人の特性である『コンビナ』に似ている」と評した。コンビナとは、スペイン語で「結合する」という意味だが、イスラエルでは、「解決する、考え出す」という意味でより多く使われている。