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「あきらめるな」

Posted July. 12, 2013 03:04,   

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中学・高校の期末考査の時期だ。

昔も今も試験はプレッシャーだ。一夜漬けをして冷や汗をかく生徒たち。そのため、試験を終えた後の解放感はひとしおだ。期末考査を終えた生徒たち、長くはないがその短い自由を満喫することを。

いくつかの学校は、父兄が教師とともに試験監督をする。父兄に教育現場を実際に体験できる機会を与えるためだ。自分の子どもが通う学校がどうなっているのか見たい父兄が主に申し込む。

A氏は数日前、子どもが通う中学1年の3クラスで試験監督をした。感想を聞くと、A氏は「衝撃そのものだった」と話した。

試験の監督をする前、簡単な説明があった。教師が「監督して驚かないように」と言った。どれほどひどいと言うのだろうか。

A氏は、すべての生徒が問題用紙を受け取って真剣に試験に臨むと思っていた。それは勘違いだった。後列の生徒たちはすぐに机にうつぶせになって寝始めた。約10人。全生徒の約3分の1が試験を放棄した。

放っておけないと思い、教師に「子どもを起こさなければならないのではないか」と言った。教師は疲れた表情で言った。「教師の話は聞きません。起こしてもまた寝ます。試験監督をする父兄が起こせば聞くふりをする時もあります。友だちの親ということで」。

数年間、入試のための勉強で疲れた高校生でもない。まだ中学1年生だ。無限の可能性がある子どもたちだ。そんな子どもたちが早くも勉強に壁を作っている。試験終了の5〜10分前、子どもたちが起き出して解答用紙を書きはじめた。白紙で出せば不利益を受けるかも知れないので、適当に答えを書いていた。A氏はやるせない気持ちになった。

別のクラスでは、非常にざわついていた。教師が解答用紙(OMRカード)を配り、マーキングの要領を説明した。「黒色のサインペンでマーキングし、ミスした場合は新しいカードに書かなければならないので、先に赤色のサインペンでマーキングし、完成した後に黒で書きなさい」。

前列に座っていた1人の生徒が教師の説明を聞いていなかった。ミスが続いた。3度もOMRカードを交換した。教師が「赤のサインペンで先に書けと言っただろ」と叱った。しかし、その後も生徒は黒色のサインペンでマーキングした。怒った教師は、「本当にうんざりするほど言うことを聞かない」と言って背を向けた。

後列の生徒が、「先生、そいつにOMRカードを渡さないで下さい」と大声で言った。ほかの子どもたちが笑った。ざわついたムードは続いた。子どもたち数人が雑談をして騒いだ。教師が注意した。1分も経たずにまた騒ぎ始めた。

A氏は、「2、3年になればもっと真剣になるだろうが、心配だ」と話した。筆者がこのことを友人に話すと、その友人は、「その学校が江北(カンブク)だからだ」と言った。江南(カンナム)ではそんなことはないということだ。「なぜ『江南、江南』と言うのかわかるか。3分の1が試験の時に寝る学校で勉強をちゃんとできるだろうか。勉強も環境が良くなければならない」。

最近、若者の歴史教育を強化しなければならないという声が高まっている。朴槿恵(パク・クンヘ)大統領もこれと関連して、大学修学能力試験に韓国史を含めなければならないと言った。しかし、まともな授業もできず、試験を拒否するような環境が変わらなければ、韓国史が必修科目になったとして何の意味があるだろうか。試験の科目が一つ増えただけではないのか。江南であれ江北であれ、クラスから改革していかなければならない。

中学1年生が早くも全てをあきらめようとしている。これを放置するのは社会の職務遺棄だ。子どもたちを見捨ててはならない。