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「自動速度調整装置が正常に作動せず」 機体欠陥の可能性浮上 アシアナ機事故

「自動速度調整装置が正常に作動せず」 機体欠陥の可能性浮上 アシアナ機事故

Posted July. 11, 2013 06:04,   

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アシアナ航空・ボーイング777機が7日(韓国時間)、米サンフランシスコ空港に着陸する際、操縦士らは自動速度調整装置(オートスロットル)をオンにしておいたが、適切に作動しなかったことが明らかになった。この装置が正常に作動していれば、着陸に必要な速度を維持し事故を防ぐことができたはずであり、事故原因として機体欠陥の可能性が持ち上がっている。

国土交通部と米連邦交通安全委員会(NTSB)は10日、韓米両国で行われたメディア向けブリーフィングで、「操縦士らが、『着陸準備をしながら、推奨速度の137ノット(時速254キロ)で飛行するよう速度調整装置を設定したが、うまく作動しなかった』と、韓米合同調査団に供述した」と明らかにした。調査団はこの供述を基に、機体について調査した結果、自動速度調整装置は「作動中」にあったことを確認した。

操縦士らがこの装置を切らなかったのに、航空機のスピードが大幅に下がり着陸事故を起こしたとしたら、機体欠陥が事故原因になる。しかしこのような結論を下すためには、あらゆる操縦記録が入っているフライトレコーダーを調査し、操縦士らが自動速度調整のハンドルを、「作動中」に置いた時点を明らかにしなければならない。合同調査団は着陸後、操縦士らが急いで脱出する際、自動調整装置の位置が切り替えられた可能性も排除していない。

NTSBのデボラ・ハースマン委員長はブリーフィングで、「操縦桿を握った操縦士(イ・ガングク機長)はベテランだが、事故機のボーイング777機の機種は35時間のみの操縦経験だった」と述べ、操縦ミスが事故の原因である可能性を示唆した。NTSBは、ボーイング777機を操縦するためには、20回に渡り計60時間飛行しなければならないが、イ機長は教育時間の半分程度のみを履修したことになると説明した。

韓国など、世界の33の航空会社の操縦士、5万人あまりが加入した世界最大の操縦士労組である国際民間航空操縦士協会(ALPA)は同日、声明を通じて、「NTSBが、部分的なデータを誤った方法で公開している」とし、「これは、事故原因への数々の憶測を引き起こしかねない」と懸念した。