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「私の老朋友」 習近平主席が朴大統領への親近感示す

「私の老朋友」 習近平主席が朴大統領への親近感示す

Posted June. 28, 2013 09:45,   

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中国メディアは27日、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領を「老朋友」と呼んだ。長年の友、親しい友を意味する。李明博(イ・ミョンバク)、盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の訪中時には使われなかった表現だ。なぜ「老朋友」と呼ばれたのか。

●朴大統領は「中国の長年の友」

老朋友の出発点は習近平国家主席だ。習主席は3月に朴大統領と電話会談をし、「中国人民と私の老朋友」と述べた。両首脳は2005年にソウルで初めて会っている。「8年来の知己」ということだ。最近、外交部の華春瑩報道官も、朴大統領を「中国人民の老朋友」と呼んだ。「老朋友・朴槿恵」が非公式の愛称になったようだ。

中国が外国の首脳を老朋友と呼ぶ時、特別な意味が込められている。中国の週刊紙「南方週末」が共産党機関紙「人民日報」の1949年から2010年の記事を分析した結果、老朋友と呼んだのは123ヵ国、601人だった。

第1世代の老朋友は、1920年代、共産党創立後に中国革命に関わった外国人だ。『中国の赤い星』を書いたエドガー・スノーなどが含まれる。第2世代は、1949年の建国後、中国と交流した第3世界の指導者で、カンボジアのシアヌーク元国王、北朝鮮の金日成(キム・イルソン)主席などだ。第3世代は、1970年代、中国が西側と交流する時に支援した米国のニクソン元大統領やキッシンジャー元国務長官などが挙げられる。第4世代は、1978年の改革開放後、中国の世界舞台の進出に貢献した人々だ。オリンピック委員会(IOC)のサマランチ元会長が代表的な人物だ。

中国指導者との個人的な親交だけでなく、戦略的にきずなを維持する必要がある重要人物に老朋友という呼称を与えたのだ。「新京報」は27日、昨年12月に張鑫森・駐韓国大使が、朴槿恵大統領当選者(当時)を訪れた時「中国人民の老朋友」と言ったと報じた。

●理由ある中国内の「朴旋風」

中国に吹く「朴槿恵旋風」はどこから来たのか。専門家たちは、苦境から立ち上がって大統領になった人生に対する中国人の関心と、朴大統領が何度も中国を訪れて最高位層との人脈を築き、韓中間の友好を強調したことによると推測する。

朴大統領が中国を尊重する態度を示したことに深い印象を受けたということだ。中国メディアは、朴大統領が従来の慣例を破って日本よりも中国を先に訪問したことを大きく報じた。朴大統領が冗談で、「初恋は(三国志の)趙子龍」と言ったとか、馮友蘭の『中国哲学史』感銘深く読んだことを高く評価している。

2005年の訪中時は、野党代表であるにもかかわらず胡錦濤国家主席に会って、中国語で最初の挨拶をし、胡主席に強い印象を与えた。この会談を成功させた唐家旋国務委員(外交担当)は、朴大統領に「注目しなければならない政治家であると感じた」と好意を示した。王家瑞党対外連絡部長も、当時朴大統領から銀でできた九節板の器をプレゼントされた後、「本当に美しい。見るたびに朴代表を思い出す」と応えた。王部長は、2006年11月の朴大統領の訪中の時、「大統領になって下さい」とストレートに言ったという。

朴大統領が中国を訪問する度に大学での講演などで「パートナー」、「同質感」を強調したことも中国人の脳裏に残った。2005年の訪中の時、北京大学の講演で朴大統領は、「韓国に最も多い飲食店が中華料理店だ。皆さんが愛するアン・ジェウクやチャン・ナラ、ピ、宋恵教(ソン・ヘギョ)のような韓流スターも、子どもの頃からジャージャー麺を食べて育った」と雰囲気を盛り上げた。そして、「このような文化的同質感ときずなを基に、両国の若者が新たな未来を開いてほしいと」と強調した。この講演の最初と最後の挨拶も中国語で言った。

韓国の産業化を導いた朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領に対する中国人の高い関心による「七光り」の効果も大きいという分析もある。