Go to contents

オバマ大統領の「核兵器のない世界」で北朝鮮が進むべき道

オバマ大統領の「核兵器のない世界」で北朝鮮が進むべき道

Posted June. 21, 2013 07:26,   

한국어

米国のオバマ大統領が、ロシアに両国の核兵器の3分の1を削減することを提案した。オバマ大統領は4年前に「核兵器のない世界」を主張したのに続き、ロシアと新戦略兵器削減協定(New START)を締結し、2018年までに両国の核兵器を1550基に削減することで合意した。オバマ大統領が削減提案をした日、ロシアのプーチン大統領は核戦力を強化すると異なる発言をしたが、両国の削減の歴史を考えれば新たな交渉が始まる可能性が高い。ロシアが同意すれば、米ロは核兵器を1000基は削減できる。

米ロが核兵器を大幅に削減すれば、他の核保有国に削減を求める名分ができる。ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)によると、英国は300基、フランスと中国はそれぞれ250基の核兵器を保有している。オバマ大統領は、「北朝鮮とイランが追求する核兵器開発を阻止し、平和な核使用に向けた国際体制を構築しなければならない」と強調した。核兵器の削減を核拡散阻止の動力に活用しようということだ。G8の首脳たちは北アイルランドで会談を終えた後、北朝鮮に核関連計画を完全かつ検証可能で付可逆的な方法で放棄することを求めた。国連も北朝鮮の4機関と8人の個人を安保理制裁の対象に追加する予定だ。

韓米日6者協議首席代表は、北朝鮮核会談を再開するには昨年の米朝「2・29合意」よりも強力な義務を北朝鮮が履行しなければならないという点で意見が一致した。いわゆる「2・29+α」案だ。何もなかったかのように6者協議を再開し、北朝鮮の核活動に免罪符を与えはしないということだ。2・29合意で北朝鮮は米国の栄養補助食品の支援の見返りに、ウラン濃縮計画の中止と核・ミサイル試験の猶予、核査察の復帰に同意した。

金桂寛(キム・ゲグァン)第1外務次官は中国を訪問し、「6者協議などの会談に参加し、平和的に核問題を解決したい」と述べたというが、重要なことは言葉ではなく行動だ。北朝鮮が核開発を継続すれば、孤立と制裁を避けることはできない。金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が国際情勢を読む目を持つなら、核放棄という出口を模索しなければならない。