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金正恩、高級幹部らにヒトラー自叙伝をプレゼント

金正恩、高級幹部らにヒトラー自叙伝をプレゼント

Posted June. 19, 2013 05:39,   

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党第1書記が1月8日、自身の誕生日を迎えて高級幹部にアドルフ・ヒトラーの自叙伝「我が闘争」をプレゼントしたと、脱北者らが作るインターネット新聞「ニューフォーカス」が18日報じた。同新聞は、海外へ出た北朝鮮筋の話として、「今年1月、主要幹部らに贈られた金正恩のプレゼントには『我が闘争』『世界ユーモア集』が含まれていた」と伝えた。プレゼントを贈られたのは労働党書記と部長、第1副部長、軍団長級だとという。

同筋によると、金正恩は本をプレゼントする際、幹部らに「第1次世界大戦で敗北したドイツを短期間で再建したヒトラーの『第3帝国』をしっかり研究して適用する方策を模索しろ」と指示したという。

このため、北朝鮮では最近、ヒトラー時代を見習う様々な動きが相次いでいるとされている。代表的に北朝鮮が昨年末、「国家体育指導委員会」を新設して、実力者の張成沢(チャン・ソンテク)を委員長に任命したのも、「ドイツの団結と思想の伝播に決定的な貢献をしたのはスポーツだった」という金正恩の言葉に従ったのだと、同筋は伝えた。

また金正恩は、「ヒトラーのゲルマン民族の優越性の主唱は、出産奨励政策からよく分かる」とし、「一組の夫婦が3人の子を産むことを積極的に激励し、支援しろ」と指示したという。出産奨励政策の総括指揮は金正恩の夫人、李雪主(リ・ソルジュ)が受け持っていて、これを通じて彼女を「朝鮮の母親」に宣伝する作業が進められていると、同筋は伝えた。

また最近、金正恩は「若年」という弱点を克服するため、ヒトラーを真似た攻撃的な言動で声を荒げ、特に、高齢の幹部にさらに激しい屈辱を与えているという。金正恩が怒っている様子が労働新聞に報道されるのも、自分が若年者ではなく、指導者であることを印象付けて恐怖感を与えようとする狙いが隠れているという。