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米国の韓国系ホームレス青年がハーバード大学生に

米国の韓国系ホームレス青年がハーバード大学生に

Posted June. 08, 2013 05:28,   

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17歳の時、父親と一緒に米ニューヨークに渡り、ホームレスとなった韓国人の若者が、逆境から立ち直って、全額奨学金をもらってハーバード大に入学する。

米NBC放送やニュース12などは6日(現地時間)、「ホームレスからハーバードへ」というタイトルのニュースで、カン・チャン氏(19)の物語を詳しく伝えた。ニュースデーやロングアイルランドニュースなどの地元のメディアも、数日内に関連記事を掲載すると、カン氏が在学中の高校側は明らかにした。

NBCによると、韓国からニューヨーク・ロングアイルランドに渡ってきた父親が、まもなく、カン氏一人を残して、韓国に戻ったことを受け、彼の逆境は始まった。カン氏はNBCとのインタビューで、「両親が離婚した後、一人に残されたことについて、あまり驚かなかった」と話した。

しかし、住処が無く、借家を転々しなければならなかった。金が底をつき、結局、道端で暮らさざるを得なくなった。英語が上手ではなく、困難はさらに厳しさを増した。そんなカン氏に、救援の手を差し伸べたのは、たまたま、道端で彼を目にしたロングアイルランド・サウスハンティングトン地域のウォルトホイットマン高校の教師だった。

この教師は、学校で経済的に厳しい生徒を支援する「住民支援(ビリーザーサポート)」プログラムを通じて、カン氏の住処を探し、学校に通うことができるよう支援した。唯一の交通手段だった自転車を直してくれたのが、何よりもありがたかったと、カン氏は振り返った。

カン氏は、ハーバード大学への入学が決まったあと、ようやくホームレス生活をしていた事実を打ち明けた。カン氏が通っている高校は、その成功ストーリーをホームページで伝え、「彼は当時、人生を諦めるか、それとも自分の人生を自ら開拓すべきかについて悩んだ末、結局、後者を選んだ」と明らかにした。

カン氏は、音楽に並々ならぬ才能を見せている。ピアノや打楽器をやりこなしている。音楽室が最も気楽な場所だったという。NBCは、「カン氏は、大変なシャイでありながら、学業成績は優れている」と報じた。ウォルトホイットマン高校のある教師は、「アイビーリーグ(米東部の名門大学8校)に全て、願書を出した。ハーバード大学から、4年間全額奨学金を支援するという条件で、合格通知が届き、進学を決めた」と伝えた。学業成績や音楽に人一倍の才能を認めたのだ。カン氏は9月、ハーバード大学に入学し、音楽と数学を専攻する計画だ。