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処罰を恐れて…買春した男たちの非人情

Posted May. 27, 2013 09:53,   

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「あれほど知らん振りされるとは知りませんでした。本当に涙しながら訴えたのに…」

京畿道驪州郡(キョンギド・ヨジュ)が故郷のA氏(21・女)は、3年前のおぞましい記憶を思い出すたびに、今も体の震えが止まらない。18歳だった10年3月、A氏は家出し、普段からの知り合いだった先輩のべ某氏(当時20歳、女)に会った。べ氏は、驪州地域の一進(イルジン=学校内暴力団)の出身であり、身長が180センチもあるほど、頑丈な体つきをしていた。べ氏が、「うまい稼ぎの手がある」とそそのかして、A氏を連れて行ったのは、A氏とおない年ごろの女性2人と、男性4人が一緒に暮らしている宿泊施設だった。金儲けは、ほかならぬ売春だった。A氏は断った。すると、べ氏と仲間らによる脅迫や暴力が続いた。数日間耐えるのが精一杯だった。べ氏は、同年4月、Aを、城南市寿井区(ソンナムシ・スジョング)のモーテルに連れて行き、その時から、露骨的に売春をさせられた。ネット上で情報を手にしてきた男らに対し、2泊3日間で、10人も相手をさせられた。少しでもいやな表情をすれば、べ氏は、「お前の両親に知らせる」と脅かし、殴った。

A氏は耐え切れず、「私は今、強制に売春を強いられている。助けてほしい」と、売春相手の男性らに涙で訴えたが、その大半が顔を背けた。一人の男性は、A氏を乗せ、自分の自宅まで戻って、性的交渉をした後、A氏から話を聞き、べ氏に電話して、強制な売春かどうか問い詰めた。しかし、ベ氏から、「未成年者のA氏との売春事実を警察に通報する」といわれると、その男性は、嘆かわしいことに、A氏をべ氏に手渡してしまった。

A氏は脱出しようとしたが、捕まり、激しく殴られ、髪の毛を短く切られた後、再び驪州に連れ戻され、数十人を相手に売春を強いられた。同年6月、監視がずさんな隙を狙って、宿泊施設から抜け出し、両親にこの事実を知らせた。

しかし、精神的衝撃やべ氏からの仕返しの恐怖のため、被害事実を通報せず、ソウルで隠れて過ごした。3年が経った最近になって、犯罪事実に気付いて訪ねてきた警察に、ようやくべ氏などの犯罪事実について供述した。当時、花代として13万ウォンを受け取って相手にさせられた男性は計36人。花代の大半は、べ容疑者が横取りした。京畿楊平(ヤンピョン)警察署に、類似犯罪として拘束収監されたべ容疑者を、児童・青少年性保護に関する法律違反などの容疑で、追加立件し、残りの共犯者4人、城南モーテルの経営者、買春男性1人の計6人を、在宅起訴したと、26日明らかにした。