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道徳教科は20時間減らし、英語と数学は30時間増やす

道徳教科は20時間減らし、英語と数学は30時間増やす

Posted May. 13, 2013 03:04,   

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学校暴力は小学校と高校に比べて中学校が最もひどい。このような点を勘案すると、中学校での人性教育が重要だが、実際、これを教える道徳時間は減った。

本紙とイートゥスチョンソルがソウルの全体中学校(358校)を対象に10年と今年の授業時間割りを分析した結果、道徳は20時間以上減った。反面、英語と数学授業はそれぞれ30時間増えた。人性教育が疎かにされているという指摘が出ている。

学校アリミ公示資料を見ると、中学校3年間の平均授業時間は英語が339.7時間から358時間へ18.3時間増えた。数学も372.2時間から386時間へ13.8時間増加した。しかし、国語は437.8時間から435.3時間へ2.5時間減少した。技術・家政科目も15.8時間減少した。特に、道徳が167.8時間から147.1時間へ12.3%(20.7時間)も減少した。

細部的には全体学校の51.1%(183校)が英語授業を、43.9%(157校)が数学授業を増やした。2科目の授業を減らした学校はそれぞれ14校(英語)と21校(数学)に過ぎなかった。反面、道徳は55.3%(198校)が授業時間を減らした。その結果、全体の85.5%(306校)は今年3年生で道徳授業をしない。

このような授業編成が変わった理由は、政府が11学年度から段階的に適用した09改正教育課程のためだ。改正教育課程は8の教科群の授業を決まった基準の20%範囲内で学校別に自由に増やしたり減らすことができるようにした。また、学期当たり履修教科目を8つ以内に編成して、一部科目は特定学期にまとめてすること(集中履修制)を許容した。

政府が一つの学期に履修する教科目数を減らすと、生徒の学習負担が減ると説明した。しかし、人性教育に役立つ体育と芸術教科が昨年2学期から集中履修科目から外された。このような状況で人性教育の基礎の道徳科目まで減少した。

専門家らは「自由な時間割」が「主要科目集中」に変質したと診断した。イートゥスチョンソルのオ・ジョンウン評価理事は、「成績と進学が重要な中高校に自律性を与えると、入試に役立つ主要科目に集中するしかない現実がここからも確認できる」と指摘した。

英語と数学の授業時間を増やすためには、他の科目の授業時間を減らすしかないという話だ。実際、計3366時間の授業の中で、英語教科群は340時間、数学教科群は374時間が基準だが、「科学/技術・家政教科群」や「社会/道徳教科群」の時間を26時間以上減らしてこのような結果が出た。

教育部は学校の自律権を尊重するという方針だ。改正された教育課程が基本的に学校の自律性を増やすという趣旨を持っているということだ。教育部の関係者は、「生徒と父兄の需要を反映して主用科目の比重を拡大したようだ。現在の状況について綿密な実態調査を進める」と話した。

中央(チュンアン)大学のイ・ソンホ教育学科教授は、「道徳科目は人性教育で重要な役割をする科目であるにも関わらずそっぽを向かれている。学校や父兄、生徒がいずれも成績だけを念頭に置くようにする現実を振り返ってみる必要がある」と指摘した。