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60代バンドマスターの悲劇

Posted May. 11, 2013 05:02,   

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ソウル江南(カンナム)の飲み屋で、「バンドマスター」として働いていたユ某氏(64)は、3年前に一緒に働きながら知り合いとなったソ某氏(27、女)に片思いを寄せていた。ユ氏は、ソ氏を「かわいいもの」や「女王様」と呼びながら、毎日、カカオトークで連絡を取ってきた。ユ氏を父親のように思っていたソ氏は、冷たく接しなかった。

ソ氏に彼氏ができたと思ったユ氏は、確認のため、4月11日夕方、ソ氏の自宅前で待っていた。彼氏のチョン某氏(27)の車から降りてきて、一緒に自宅に入るソ氏の姿を目にしたユ氏は、気が動転してしまった。

同月24日午前7時、自宅で酒を飲んでいたユ氏は、腹が立ってきた。ユ氏は、ジャンパーの内ポケットに長さ12センチの登山用ナイフを入れては、ソ氏の自宅を訪れ、夜をすごしてから出てきたチョンシの顔に向け、ナイフを振りかざした。チョン氏は避けたが、ナイフに左の耳を切られてしまった。ユ氏は続けて、顔に向けナイフを振りかざし、チョン氏はそれを止めようとして倒れると、右側の首や胸などを何度も刺した。チョン氏は、約8週間の治療を要する傷を負った。

警察が出動した時、ソ氏は、体中から血を流しながら横になっていたチョンシを抱いて、泣いていた。ユ容疑者は現場で逮捕された。ソウル中央地検刑事3部(張瑛洙部長)は、ユ容疑者を殺人未遂容疑で、拘束起訴したと、10日明らかにした。