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100円=1100ウォン割り込む、4年8ヵ月ぶりの円安ウォン高

100円=1100ウォン割り込む、4年8ヵ月ぶりの円安ウォン高

Posted May. 09, 2013 03:00,   

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100円=1100ウォンを割り込み、対円ウォン相場が4年8ヵ月ぶりの円安ウォン高を記録した。世界各国が量的緩和や金利引き下げなどにより、無限の為替戦争を繰り広げている中、韓国商品の国際価格の競争力が弱体化し、輸出企業各社が大きな打撃を受けるものと懸念される。

8日、ソウル外国為替市場によると、午後3時現在、対円ウォン相場は、100円=1097.81ウォンを記録し、前日より100円=1.70ウォンの円安ウォン高となった。対円ウォン相場が100円=1100ウォンを割り込んだのは、グローバル金融危機の引き金となった08年9月のリーマンショック以来初めてのこと。

急激な円安ウォン高は、北朝鮮関連リスクで進んでいた円高ウォン安が、先進国の景気指標の改善で円安ウォン高に進んだ上、1ドル=100円台を控えて鈍っていたドル高円安に、最近拍車がかかったことによるものだ。同日、対ドルウォン相場は、外国為替市場の偏り現象を懸念し、政府が口頭で介入したにも関わらず、前日より1ドル=4.90ウォンウォン高ドル安の1ドル=1086.50ウォンで取引を終え、2ヵ月あまりで、1ドル=1090ウォンを割り込んだ。一方、先月末まで1ドル=97円台を維持していた対ドル円相場は、同日午後4時現在1ドル=98.85円までドル高円安が進んだ。

急激なウォン高円安は、低成長への懸念が高まっている韓国経済にとって、大型の悪材料になるものと見られる。最近、全国経済人連合会は、対円ウォン相場が10%ウォン高円安が進めば、輸出額は2.4%ポイント縮小するだろうと見込んだ。

最近、欧州中央銀行(ECB)や豪州、インドなど主要諸国も次々と基準金利を引き下げ、米国と日本が開始した景気刺激に加わったことを受け、韓国のマクロ政策当局の経済リーダーシップへの批判の声も高まっている。玄旿錫(ヒョン・オソク)経済副首相兼企画財政部長官が率いる経済チームは、円安を巡り、これといった対策を出せずにいる上、韓国銀行の金仲秀(キム・ジュンス)総裁は、基準金利の引き下げ如何を巡り、政府との歩調がずれているからだ。

7日(現地時間)、日本の日経平均株価は4年11ヵ月ぶりに14000円台を突破するなど、米国と日本の証券市場は連日、史上最高値を更新している。これに比べ、年明けに2030台で取引を開始した韓国証券市場は同日、1956.45で取引を終え、「韓国のみ」落ち込んでいる。

現代(ヒョンデ)経済研究院のイム・ヒジョン・マクロ経済室長は、「世界各国が自国経済のてこ入れのため、大胆な政策を次々と打ち出している中、円安に拍車がかかれば、韓国経済への大きな打撃が懸念される」とし、「現状では政府の強力な経済リーダーシップが重要だ」と話した。