Go to contents

ユーチューブ、今週有料サービスの導入を正式発表か

ユーチューブ、今週有料サービスの導入を正式発表か

Posted May. 08, 2013 04:41,   

한국어

無料で動画を提供してきた世界最大動画サイトのユーチューブが今週、有料サービスの導入を正式発表する見通しだ。情報技術(IT)業界は、「インターネット=無料のコンテンツ」という認識の変化をもたらすきっかけとなるのか、注目している。

ユーチューブは6日(現地時間)、スポークスマン声明を出して、「ウェブサイトに動画を掲載する方々に対し、これまでは広告による収入を提供してきた。新しい収益源を保障するための方策を検討している」と発表した。これは動画掲載者の収益を確保するため、視聴者から一定の視聴料を受け取る案を検討中という意味として受け止められている。現在ユーチューブは、動画につく広告による収益の一定部分を、掲載者と分け合っている。

これに先立ち、英フィナンシャル・タイムズ紙(FT)は、ユーチューブが現在保有中のチャンネルのうち、約50チャンネルを有料化するだろうと、匿名の内部関係者の言葉を引用して報じた。5日の報道によると、購読料は一ヶ月に少なくとも1.99ドル以上になる見通しだ。ユーチューブは数ヵ月に渡って広告以外の収益源を検討してきており、今週にも正式発表するとされる。有料サービスを導入してからも、歌手PSYの「ジェントルマン」のような人気動画は引き続き無料で提供され、主にニッチ市場を狙う動画が有料化されるだろうというのが業界の見方。

東亜(トンア)日報の記者が昨年5月、米カリフォルニア州サンブルーノに位置するユーチューブ本社で会ったキャシー・ホ氏(26)は、「ヨーガの講師まで止めて、ユーチューブに動画を載せることを専業としているが、受け取る収益は期待を下回る」と、不満をぶつけた。ホ氏はユーチューブにダイエットプログラムを掲載して大人気を集めている、スターアップローダー(動画掲載者)の一人。

IT業界や著作権関連弁護士は、放送動画など著作権者がいる従来の動画に対しては、ユーチューブが有料化を進めるのは難しいものと見ている。

著作権と関連して、ユーチューブはこれまで、世界最大のメディアグループであるバイアコムと訴訟中にあった。米マンハッタン連邦裁判所のルイス・スタントン裁判官は先月18日(現地時間)、バイアコムがグーグルとその子会社のユーチューブを相手とって起こした著作権侵害による損害賠償控訴審で、グーグルに軍配を上げた。スタントン裁判官は、「ユーチューブはわざと著作権侵害から目をそらしていたわけではない」という結論を下した。そして「ユーチューブは、ユーザーによる著作権侵害をコントロールする能力が無いだけでなく、著作権侵害の行為にわざと目をつぶろうとする意図はなかった」と付け加えた。

バイアコムは米音楽ケーブルチャンネルのMTVや子どもチャンネルのニコロデオン、映画会社のパラマウントスタジオを含め、160カ国でテレビや映画、オンライン、モバイルなど多様なプラットホームを通じてコンテンツを提供している。バイアコムは、自社の固有コンテンツ7万9000本が05年から08年までユーチューブに流通するのをグーグルが放置したことにより著作権が侵害されたとして、07年10億ドルの損害賠償訴訟を起こしていた。