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検察、元龍山税務署長の令状を棄却

Posted April. 29, 2013 03:00,   

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現職の部長検事の兄で収賄の容疑を受けている元ソウル龍山(ヨンサン)税務署長のユン容疑者に対して警察が請求した拘束令状が検察によって棄却された。

検察は、ソウル地方警察庁広域捜査隊が、収賄容疑で申請した元ソウル龍山税務署長ユン容疑者の拘束令状を棄却したと28日、明らかにした。ユン容疑者は、肉類輸入加工会社代表のキム容疑者(56)から税務調査を大目に見る名目で数千万ウォン相当の賄賂を受け取った容疑を受けている。警察捜査によると、キム容疑者の会社の社員が間で金を渡したとされている。ユン容疑者は一度警察に出頭して取調べを受けた後、昨年8月に突然出国し、逮捕令状が発給された状態だった。

検察は、「逃走の憂慮を判断する前に、ある程度犯罪容疑が立証されなければならない」とし、「キム容疑者が渡した金の伝達者とされるキム容疑者の会社社員の供述が揺れている。客観的な時期と情況が一致せず、キム容疑者の供述とこれを裏づける証拠が必要だ」と説明した。検察は、キム容疑者と社員の対面調査などを行う必要があるという指示も下したという。

しかし警察は、検察の令状棄却に対して、「賄賂事件関係者の供述が正確に一致することは難しい」という立場だ。ソウル地方警察庁広域捜査隊のある関係者は、「金を間で伝えた人と別の参考人の供述で具体的な時期が一致しないのは事実だが、封筒を伝えた事実は信憑性があると判断され、十分な令状申請の理由と考えた」と説明した。また、別の関係者は、「犯罪事実が多数ある時、普通はそのうちの一つでも明白なら拘束捜査が可能だ。ユン容疑者とキム容疑者がゴルフクラブで使ったカード明細は、両者が認めた明白な犯罪事実だ」と強調した。警察は、令状を再申請するかどうかについて、新たな証拠を見つけることができるかを検討した後に決定すると明らかにした。

警察は、昨年ユン容疑者が検察幹部らにゴルフ接待をした情況をつかみ、家宅捜索令状を5回申請したが、すべて棄却された。しかし、今回の事件を検察と警察の対立と見ることをいずれも警戒している。検察は、「(被疑者が現職検事の兄なので大目に見たという誤解を受けないよう)今回の事案はより厳しい尺度で判断した」とし、「容疑立証が不十分なので裏づけ捜査を指示したまでだ」と明らかにした。警察関係者も、検警対立説が起こることを憂慮して発言を控えた。



verso@donga.com