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中国高句麗博物館の「東北工程」

Posted April. 26, 2013 03:31,   

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中国が来月1日に吉林省集安市で初の高句麗専門博物館「高句麗文物展示中心」を正式に開館し、「高句麗は中国の地方政権」という東北工程の核心的内容を一般に本格的に伝え始める。

東亜(トンア)日報は今月初めから臨時開館している博物館を高句麗史の専門家とともに訪れ、博物館展示で明らかになった「高句麗史歪曲」を分析した。博物館は2003年から10年間の準備を経てオープンした。

北朝鮮と国境を接する集安は、高句麗2代の瑠璃王から20代の長寿王までの424年間(3〜427年)首都であり、約1万2000の高句麗の古墳がある。広開土大王碑もここにある。2階建てで6つの展示室がある博物館の規模は大きくない。

博物館の遺物資料の展示と説明では、高句麗と韓半島の関連を説明していないことが韓国史の専門家でなくてもすぐに気づいた。高句麗の平壌(ピョンヤン)遷都、高句麗と隋、唐との大規模な戦争、高句麗の遺跡が韓半島でも大量に出ているという歴史的事実はほとんど取り上げられていなかった。

一方、展示物の説明や遺物資料の配置、年表の作成などで高句麗が中国中原の絶対的な影響力の下にあり、政治、経済、社会、文化的に中原と融合していることだけが強調された。これは、「高句麗は中国の地方政権」という表現がないだけで、東北工程の核心内容を徹底して投影している。同行した専門家は、「明示的に表現しないだけで、高句麗の歴史は中国の歴史という主張だ」と指摘した。

中国の国策研究機関である中国社会科学院辺疆史地研究中心は、2002〜2007年に高句麗史、渤海史、古朝鮮史を中国史に編入させる東北工程を進めた。韓国が抗議すると、中国政府は「学界の一部の学問的議論にすぎず、国家政策ではない。韓国側は過敏に反応している」と強調した。

しかし、博物館の開館で東北工程をめぐる問題が再び起こる可能性が高まった。又石(ウソク)大学大歴史教育科の趙法鍾(チョ・ボプチョン)教授は、「韓国学界が憂慮していたとおり、中国政府が高句麗博物館の開館を皮切りに東北工程の研究結果を次々に現場に適用し、東北工程固めに乗り出すため、韓国側も積極的に対応しなければならない」と強調した。



mungchii@donga.com