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今度は米議会に毒物入りの手紙

Posted April. 18, 2013 06:11,   

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米ボストンマラソン爆発事件発生翌日の16日(現地時間)、議会に毒物入りの手紙が届けられ、捜査当局が神経を尖らせている。01年も、同時多発テロ直後、議会などに炭疽菌入りの手紙が配達され、米全体をテロの恐怖に追い込んだ経緯がある。

米議会警察は、ロジャー・ウィッカー上院議員(共和・ミシシッピー)宛に致命的な毒性物質のリシンに陽性反応を示した手紙が送られてきたと明らかにした。この毒性物質は、ウィッカー議員に最終的に配達される前に経由した郵便物検査センターの検査過程で見つかった。

手紙の封筒には、テネシー州・メンフィス地域の郵便局の消印が押されていた。検査センターは、返信先の住所が書かれていないことを変に思って、警察に通報した。この手紙は3度の精密検査で、毒物に陽性反応を見せたという。捜査当局は、この手紙を送った容疑者の身元を確認したと明らかにしたが、具体的な身元や検挙如何については触れなかった。

リシンは、トウゴマの種から抽出された物質であり、呼吸時に体内に入ったり、血流から吸収されれば、一粒の粒子だけでも死亡しかねない致命的な毒性物質だ。ほかの化学物質より、手に入りやすい。

今年で61歳のウィッカー議員は07年、テネシー州補欠選挙で当選し、12年に再選された。議会では目立った活動をしたことがないという評を受けている。これで、今回の攻撃の目標となった理由はまだ不明だとCNN放送は伝えた。

この手紙は、議員らが前日に起きた爆発惨事に関する真相調査を促す状況の中で届けられ、議会を大変緊張させている。警察は、「追加で疑惑が持たれる手紙は見つかっていないが、地区事務所などに似たような手紙が届けられるかどうか、気をつけてほしい」と議員らに呼びかけた。

同時多発テロから一週間後の01年9月18日から約1ヵ月間、当時、上院の多数党だった民主党の院内代表だったトム・ダシュル議員を始め、複数の議員の事務所やメディアなどに、炭疽菌入りの手紙が届けられた経緯がある。04年も、当時多数党だった共和党の院内代表だったビル・フリスト議員室に、リシンの入った手紙が届けられた。



mickey@donga.com