Go to contents

外国人の「民統線」観光特需

Posted April. 16, 2013 05:51,   

한국어

北朝鮮のミサイル発射脅威が持続し、開城(ケソン)工業団地(工団)へ行く道が閉鎖されて5日目の13日午前、京畿道坡州市(キョンギド・パジュシ)の臨津閣(イムジンガク)。

1120台を駐車できる駐車場は乗用車と観光バスで空きが殆どなかった。すぐ隣の遊園地では楽しげな音楽と共に楽しそうな子どもたちの声が聞こえてきた。観光客の足を引き止める商人の声も元気だった。米国、中国など外国人が韓国人よりずっと多かった。

最近、第3トンネル、都羅(トラ)展望台などを見学する民統線ツアーは、南北関係の悪化を感じられないほど外国人の人気を集めた。先週末、ツアー参加者は約3000人で、この中で70%が外国人観光客だった。

坡州市の関係者は、「南北関係が悪化したが、民統線ツアー観光客は昨年と似た水準であり、外国人観光客は増えている傾向」であるとし、「4、5月になれば、中国の団体観光客がさらに増加するだろう」と話した。

外国人は南北関係が悪化した後、民統線などの安保観光への好奇心を刺激し、かえって増加している。非武装地帯(DMZ)が何か、本当の北朝鮮軍の動きが脅威的であるかどうかを知り、北朝鮮側を実際に見たいと思う人間が増えているという説明だ。

民統線ツアーは週末は10〜30分間隔で臨津閣から出発する。同日午前、記者は団体予約者が多く、チケット購入から40分後、ようやくバスに乗ることができた。44人乗りのバスは空席がない程観光客でぎっしりだった。家族連れの韓国観光客約10人を除いては中国、米国などの団体観光客だった。バスの中では中国語と英語の通訳が逐次行われた。

バスは臨津閣から5分の距離にある統一大橋の前に止まった。銃を持って出入り口にいた警備隊員1人がバスに乗り込んだ。外国人観光客はガイドの説明に従って、カバンからパスポートを取り出した。警備隊員は事前通報を受けた人員とバスに乗った人員を丁寧に確認してから進入を許した。外国人はこのような慣れない状況にスリルを感じているようだった。

バスが最初に向かった第3トンネル(1635メートル)も安保体験に来た中高生と外国人で賑わった。記念品を販売する売場にも10人あまりの外国人がDMZを象徴するTシャツや帽子、ボールペン、葉書などを持ってレジに並んでいた。

北朝鮮哨所と南韓哨所のどちらからも1800メートルのところにある都羅展望台では軍人が北側に向かって近接撮影したり、任意で移動しないように英語と中国語で訴えた。外国人観光客は望遠鏡で北側の地を注意深く眺めた。開城工団も見えた。彼らは北朝鮮の160メートル高さの掲揚台ではためいている人共旗が不思議らしく、ガイドの説明を聴きながらも目を離せなかった。

あるガイドは、「外国人観光客は南北関係への不安感よりは好奇心の方が大きいようだ。民統線ツアーもスリル溢れる観光と考えているようだ」と話した。



dalsarang@donga.com