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フランス版「プリズンブレイク」

Posted April. 15, 2013 06:58,   

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フランスの悪名高い「ギャング」爆弾で監獄のドアを爆破し、看守を人質にして脱獄するフランス版「プリズンブレイク」が起こったと、AFP通信が伝えた。

フランス北部リール近隣のセクデン刑務所に服役中のルドワン・ファイド受刑者(40)は13日、爆弾で5ヵ所のドアを次々に爆破した。そして看守4人を人質に取って脱獄した。ファイド受刑者は車で高速道路まで行き、別の車に乗り換えて逃走した。人質は移動中に一人ずつ解放された。収監中の息子の面会にこの刑務所に来ていてこの状況を目撃したある女性は、「爆発が起きて建物が揺れ、『死ぬ時が来た』と思った」と話した。

フランスのトビラ司法相は、「ファイド受刑者に対して欧州全域で有効な逮捕令状が発給された」とし、「フランス北部地域だけでなくインターポールの協力を得て国境を接するベルギーまで捜索している」と明らかにした。フランス警察は、ファイド受刑者が脱獄する直前に面会した妻から爆弾を受け取ったと見ているが、ファイド受刑者の妻は否定している。

アルジェリア移民の家庭で育ったファイド受刑者は、パリの衛星都市クレイユで育った。ファイド受刑者は1995年、クレイユでBNP銀行の支店長と妻、子どもを人質にして強盗を行ない、1997年には宝石商の店主とその妻を銃で脅して宝石を盗むなど、8件の犯罪に関与した。イスラエル、スイス、ドイツで逃避生活を送った末、1998年に逮捕され、懲役20年の刑を言い渡された。

2009年に仮釈放で釈放されたファイド受刑者は、2010年に自叙伝を出し、番組にも数回出演して有名になった。ファイド受刑者は自叙伝で、「『スカーフェイス』、『ヒット』などの映画は私には『武装強盗案内書』も同然だった。もう足を洗った」と書いた。

しかし、ファイド受刑者は2010年に女性警察官1人が死亡した強盗事件に絡み、2011年に再び収監された。この事件との関与が明らかになれば、最大で懲役30年の刑がさらに言い渡されるところだったと、CNN放送は伝えた。



will71@donga.com