Go to contents

「危機作っては支援を引き出す悪循環を断ち切るべきだ」 朴大統領が北朝鮮の対応を非難

「危機作っては支援を引き出す悪循環を断ち切るべきだ」 朴大統領が北朝鮮の対応を非難

Posted April. 10, 2013 04:20,   

한국어

朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が9日、開城(ケソン)工業団地の稼動を暫定的に中断させるとした北朝鮮の出方に強い遺憾の意を示した。朴大統領が北朝鮮の威嚇行為に対して直接遺憾を表明したのは初めて。北朝鮮は同日も「南朝鮮の外国人たちは身辺安全のために待避しなければならない」として威嚇を続けた。韓国軍当局は、北朝鮮が10日頃、中距離弾道ミサイルを東海(トンヘ)や太平洋に向けて打ち上げる可能性が高いと見て、高い水準の監視態勢を維持している。

朴大統領は同日の閣議で、「北朝鮮が何の問題もなく運営されていた開城工業団地を暫定的に中断させるとしたことに大変失望した」とし、「危機を作っては交渉で支援を引き出すような、切りのない悪循環をいつまで繰り返すつもりなのか」と述べた。その上で「開城工業団地の正常運営が難しくなれば、わが企業への被害を補填するため南北協力基金が支出されるだろうし、そのだけ南北交流協力に向けた支出は減るしかない」と言い、北朝鮮の開城工業団地閉鎖に備えていることを示唆した。

また朴大統領は、「北朝鮮が、このようなやり方で国際社会の規範と約束を破り、開城工業団地の運営を中断させるなら、今後、北朝鮮に投資する国や企業はどこにもないだろう」とし、「北朝鮮は誤った行動をやめ、韓民族全体の未来のため正しい選択をすることを望む」と話した。

朴大統領の発言が公開されて約3時間後に、北朝鮮の対南工作機構である朝鮮アジア太平洋平和委員会は報道官談話を発表。「ソウルをはじめ南朝鮮にいるすべての外国機関や企業、観光客を含めた外国人の身辺安全のため、避難と疎開対策を打ち立てるべきだろう」とし、「朝鮮半島で戦争の導火線に火がつけば、それは全面戦争として我々の容赦なき報復聖戦になるだろう」と威嚇した。

北朝鮮が毎日威嚇の水準を強めている中、10日頃には舞水端(ムスダン)中距離ミサイルを発射する可能性が強まっているという。国防部の関係者は、「スカッドやノドン、舞水端など北朝鮮全域でミサイル関連の動きを綿密に監視している」とし「北朝鮮が多様な種類のミサイルをセットにして発射する可能性もある」と明らかにした。別の関係者は、北朝鮮ミサイルが日本上空を越える場合、日本のイージス艦がSM−3ミサイルを発射し迎撃する可能性もあるとの見方を明らかにした。

日本の産経新聞は、北朝鮮が平壌(ピョンヤン)に駐在する一部の外国外交官たちに「早ければ10日にも日本領土を越えて太平洋に向けてミサイルを発射する計画だ」と話したと、複数の情報筋の話として報じた。



egija@donga.com