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朴大統領の韓半島信頼プロセス、お手本は朝独関係

朴大統領の韓半島信頼プロセス、お手本は朝独関係

Posted April. 04, 2013 08:38,   

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朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が、「北朝鮮はドイツとの約束は必ず守らなければならないという考えを持っている」とし、朝独関係を韓半島信頼プロセスのベンチマーキングのモデルに挙げた。

3日、政府当局者によると、朴大統領は先月27日の外交部統一部合同業務報告で、「ドイツは北朝鮮と協力事業を進める時、互いの約束を北朝鮮が破ればそれ相応の措置を取り、北朝鮮に『ドイツとの約束は絶対に破ってはならない』という認識を持たせるようにした」と述べた。そして、「このように信頼が重要だ。一貫性を持って政策を推進し、北朝鮮が誤った時には『代価を支払う』と考えさせなければならない。北朝鮮が国際社会とした約束を必ず守るようにしなければならない」と強調した。金章洙(キム・ジャンス)大統領国家安保室長は、「一つでも約束を守らなければドイツとの関係が破綻するということを北朝鮮はよく承知しており、ドイツの北朝鮮支援は信頼を基盤にうまくいっている」と指摘した。

政権引き継ぎ委員会出身の関係者は、「ドイツの北朝鮮に対する人道支援と交流プログラムを通じて築かれた信頼関係についての言及だ」とし、「朝独関係は、韓半島信頼プロセスの基盤となる重要なケースだ」と強調した。ある当局者も、「北朝鮮が韓国や国際社会とした約束を守らず、これを正当化したり思いのままにさせてはならないという大統領の強い意志を示した発言だ」と説明した。

このため、外交部と統一部は、朝独関係の実際の事例を把握し、これを北朝鮮政策に適用する案を模索している。

政府関係者は、「先に善意で接し、朝鮮が約束を破って裏切れば相応の対応をし、善意で応えるなら協力を継続する『ティットフォアタット(tit for tat)』の相互主義の面が強い」と説明した。これは、ドイツの統一過程で西ドイツが東ドイツに取った協力方式と同じだ。ドイツ専門家の金英姫(キム・ヨンヒ)元駐セルビア大使は、「朝独関係は東西ドイツ関係を適用したものだ」とし、「西ドイツは東ドイツに経済支援し、東ドイツは東ドイツ住民の西ドイツ訪問の範囲を広げるなど、双方が互いに措置を取る方式で協力した」と強調した。そして、「ドイツは約束を守らない国とは外交関係を結ばない」と付け加えた。

朴大統領の「朝独関係ベンチマーキング」発言は、北朝鮮が2日、寧辺(ヨンビョン)の5MW級黒鉛減速炉の再稼働を宣言し、2007年の6者協議の合意を破った状況と関連するため注目される。大統領府関係者は、「政府はこれを当面の脅威よりも、北朝鮮が約束を守らなかったという点で深刻に受け止めている」と述べた。

外交部によると、ドイツは2001年に北朝鮮と国交を正常化して以来、05年に約170万ユーロ、06年に約120万ユーロ、08年に約255万ユーロを支援した。ある外交消息筋は、「ステファン・ドライヤー駐韓ドイツ文化院長が最近北朝鮮を訪れ、ドイツキリスト教民主同盟のユルゲン・クリムケ下院議員が5月、人道支援問題を話し合うために訪朝するようだ」と伝えた。



zeitung@donga.com