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政府、「韓米原子力協定の破棄も」と背水の陣

政府、「韓米原子力協定の破棄も」と背水の陣

Posted April. 02, 2013 04:07,   

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韓国政府が、最近原子力業界に「韓米原子力協定が満了する可能性に備えろ」というメッセージを送った模様だ。政府が、間もなく本格化する米国との協定改定交渉を控えて、協定破棄までを視野に入れた「背水の陣」で対応策を練っていることをほのめかしたものと受け止められる。

協定が破棄されれば、米国からもらっていたウラン原料と技術、機材の供給が一切中止されるだけでなく、韓国が保有しているものまで返さなければならない。そうなれば、国内原発の運営はもちろん、アラブ首長国連邦(UAE)で建設している原発やサウジアラビアなどを狙った原発輸出プロジェクトにも影響が出かねない。

1日、韓国政府と原子力業界の関係者によると、政府は最近「韓米原子力協定が満了する場合の問題点を具体的に把握して対処せよ」という指示を業界に下した。2014年3月が期限切れとなる同協定は韓米両国が最後まで折り合わず決裂すれば自動的に満了となる。

政府は、近く米国に対して6次本交渉の再開を正式に要請する計画だ。昨年2月の5次交渉が決裂して以来14ヵ月ぶりだ。交渉チームは、米国が提示した改定草案に対する検討を終えたという。今月、ワシントンとソウルで相次いで開かれる韓米外交長官会談で本交渉の再開日程を発表する可能性がある。

韓国は41年ぶりの改定に向けて、今回の交渉で使用済み燃料の再処理とウラン濃縮の権利を要求している。韓国側関係者は、「今すぐウラン濃縮や使用済み燃料を再処理したいとしているのではない。少なくとも協定書にその内容を明文化することで長期的に『核の平和的利用権利』を取り付けることが核心だ」と話した。

韓国政府は、使用済み燃料をパイロプロセッシング(乾式処理)方式で再活用し、ウランの確保は海外の濃縮会社の持分を買い入れる方式などで進める方法を提示した模様だ。だが、米国は核不拡散政策や「ゴールドスタンダード」(再処理と濃縮の禁止)を掲げて反対意見を曲げようとしていない。

原子力業界の関係者は、「交渉が期限を延長してでも協定が破棄されることは防がなければならない」とし「協定破棄になれば韓国とコンソーシアムを組んできた米国の原子力業界にもダメージを受けるだめに、米国業界を通じて米政府と議会を説得するのも一つの方法だろう」と話した。



lightee@donga.com