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新兵訓練も顔負けの新入社員研修

Posted March. 30, 2013 03:07,   

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最近、アウトドア会社ブラックヤクに転職したナム・ユンジュ広報チーム長(34)は、気候が暖かくなると、楽しい気分と心配が交錯する。4月末に新入社員必修の登山研修に参加しなければならないためだ。ナム氏は、「道峰山(トボンサン)でキャンプまでして、3週間にわたってロッククライミング研修を受ける。エクストリームスポーツは好きだが、同僚の様々な武勇談を聞いて心配になる」と話した。

企業の上半期の採用が行なわれているなか、一部の企業では新入社員の愛社精神を高めるために厳しい現場研修を実施する予定であり、注目される。これらの企業の新入社員研修は、「味見」程度の体験ではなく、緊張を解くことができないほど苛酷で、業種の特性が加味されているのが特徴だ。

ブラックヤクのロッククライミング研修は業界でもうわさになっている。新入社員、転職社員を問わず新しく構成員になれば、春または秋に行なわれるロッククライミング研修を履修し、修了証を受けなければならない。登山と関係のない支援部から代理店の販売社員まで参加しなければならない。元登山家で、ヒマラヤを1年に何度も訪れるカン・テソン会長は、「ロッククライミングをしてこそ、消費者が信頼する商品を作り、販売することができる」と「基本」を強調する。

社員は、理論教育を受けた後、登山靴をはいて安全ベルトをつけ、岩を危なげに登る。山ではキャンプもする。体力不足や高所恐怖症などでギブアップし、登山を終えた後に泣く社員もいる。このように苦しい研修を無事に履修すれば、社員の間に固い同志愛が生まれる。研修担当のエクストリームチームのキム・ジョンベ課長は、「社内に『ロッククライミング何期か』と尋ねあう文化も生まれた」とし、「山に対する理解度を高めるだけでなく、新しい構成員を会社に適応させる効果もある」と語った。

アウトドア会社のミレも、同じ目的で同様のプログラムを最近導入し、社員にロッククライミング研修をしている。

ジェネシスBBQグループの新入社員は、社内の「チキン大学」を卒業しなければならない。役員も例外ではない。社員は2週間、売り場で販売する様々なフライドチキンを毎日直接調理して試食する。1日の実習時間は12時間で、2羽以上の鶏を揚げて食べる。その代わりに1日3食の献立は野菜中心だが、2週間の実習期間で多くの人が3〜4キロ太る。今年、国内事業部に入社したパク・ファンイル主任は、「生まれてチキンを短期間でこれほど多く食べたのは初めてだ。太るのを防ごうと毎晩同僚と卓球をしたりジムで走っている」と話した。戸惑いながらチキン大学に入って「体重との戦争」をした社員は、卒業すると会社へのプライドを持つ。パク主任は、「調理法に合わせて直接料理をしてみると、メニューへの自信が生まれ、業務にも役立つようだ」と話した。

ホテル新羅には、国賓を担当する最高級サービス員を研修する4ヵ月間の「ドリームチーム」訓練課程がある。最上級の顧客を迎えるためのプログラムなので、国際マナー、ヘアーデザイン、メーキャップだけでなく、海兵隊の訓練までする苛酷さだ。ワインはほどよく飲む程度に、グラスが倒れてもこぼさないように注ぐテクニックも学ぶ。ホテル新羅関係者は、「訓練最後のプログラムでは、両親を招待してサービスするが、社員の大半が厳しい訓練の記憶と感激がこみ上げて涙を流す。大変だっただけに、最高のサービスチームというプライドも高く、組織の活力となる」と話した。



teller@donga.com