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与党政府間の高官会議を定例化へ、国会の協調取り付けに本腰

与党政府間の高官会議を定例化へ、国会の協調取り付けに本腰

Posted March. 30, 2013 03:07,   

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「どうして政務首席が大統領府の職制で一番先にいるのかご存知ですか?」

許泰烈(ホ・テヨル)大統領秘書室長が27日、大統領府首席秘書官会議の席で庾敏鳳(ユ・ミンボン)国政企画首席秘書官が大統領首席間の職制の順番を改定する内容について報告を受けては、突然他の首席たちに質問を投げた。許室長は「それは、大統領府自体が政務的機能を果たすところだからですね。すべての首席は、単なる秘書としてではなく、政務秘書にならなければなりません」と言い、首席たちにより積極的な役割を呼びかけた。

政府スタート後の1ヵ月、政府組織法の処理が遅れ、人事混乱で浮足立っている間、朴槿恵(パク・クンヘ)政府の国政運営に対する支持率は下落を続けている。態勢の立て直しを図って、大統領府が政務と広報機能の強化を強調している。各首席室はアイデアを絞り出すため頭を抱えている。

大統領府はとくに4月の臨時国会を控えて、国会との関係改善に向けた対策作りに取り組んでいる。ある大統領府関係者は、「4月の国政運営は多様な経済や国民生活関連政策の発表と国会との関係改善という二つのトラックを中心に行われるだろう」とし、「大統領としても、国会との関係改善に向けて直々に乗り出す方向で検討している」と話した。

何よりも、4月から国民生活関連の法案の処理でスピードを出すためには、国会の協調が欠かせない。ところが、4月の再選・補欠選挙を控えて野党が攻勢を強める可能性が高く、与党も人事混乱で気持ちが萎えている。

大統領府が与党と接触できる多様なレベルの会議の設計に取り組んでいる。党と内閣、大統領府の3者による高官会議は、国会と首相室で交互に開き定例化する計画だ。院内との連携強化を図り、院内代表や政策委員会議長が中心となる別途の与党・内閣・大統領府間会議の設置も検討している。

別の大統領府関係者は「過去に与党と大統領府間で運営されていた会議の殆どを復元するが、定例化よりは常時的に協調できる体制を考慮に入れている」と話した。大統領府は、国家指導者合同会議の開催や議員招請などの方式を通じて大統領が直接与野党と接触する案も検討している。

しかし、まず与党との関係が簡単でないのが現状だ。セヌリ党は30日、新政府下で初めて開かれる与党・内閣・大統領府のワークショップで、人事混乱や世論に鈍感な政治について、内閣と大統領府にとって耳に痛い話も厭わないという空気だ。与党と大統領府間のコミュニケーションについても不満がある。李漢久(イ・ハング)院内代表は29日、東亜(トンア)日報の電話取材に対し、「党内でコミュニケーションが取れていないという声が強いものだから、党としてワークショップを提案した」とし「政府が新しくなったから、今後、国会とどう向き合うべきか分からせたい」と話した。

大統領府は、国政運営への支持率が下落しているのは、広報能力の低さも原因になっていると考えている。朴大統領が首席秘書官会議で、何度も「政策がきちんと知られなければ、その政策はないも同然だ」と述べ、広報の重要性を強調してきたが、国民に政策が効果的に伝わっていないという。尹昶重(ユン・チャンジュン)報道官は29日、許室長が主宰した首席秘書官会議で「国民が知りたいとすることを十分に伝えたいので、報道官がこなしきれないほどどんどん情報を提供して欲しい」と言い、他の首席らに積極的な情報提供を求めたという。



ditto@donga.com