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[社説]「中国の夢」は国際社会の平和と共存しなければならない

[社説]「中国の夢」は国際社会の平和と共存しなければならない

Posted March. 18, 2013 03:28,   

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きのう、中国の全国人民代表大会が閉幕し、習近平国家主席と李克強首相を代表にした5世代国家指導部が正式発足した。習近平国家主席は初の公式演説で、「中華民族の偉大な復興という中国の夢を実現する」と強調した。中華民族という言葉は9度、中国の夢は8度も繰り返して言った。李克強首相の第一声も「強盛国家の建設」だった。ここ30年間成し遂げた高速経済成長で、主要2ヵ国(G2)を果たした中国指導者の自信に満ちた咆哮だ。

中国は1921年まで全ての国民の衣食住問題を解決する全面的小康社会を建設し、中華人民共和国建設100周年になる2049年には米国に追いつくという計画を推進中だ。中国人が夢見る理想の実現に向けて指導部が頑張るから、国民はただ信じて追従してくれという開発独裁の陰も見え隠れする。

中国はシリアの流血内戦事態を中断させるための国連安全保障理事会の決議案に拒否権を行使し、自国内の反体制運動家の人権を無慈悲に弾圧しては世界から尊敬されたりはしない。世界経済システムで国際社会の「同一な規則(same rule)」も遵守する姿勢が必要だ。

北東アジア地域で中国の責任はいつにも増して重い。3回目の核実験を強行した後、国連の制裁決議に反発して追加挑発をすると威嚇を強めている北朝鮮をかばうことではない。中国は北朝鮮が核廃棄を通じて国際社会の一員に生まれ変われるように外交的・経済的圧迫を加えるべきだ。自由を求めて死線を越えてきた脱北者の意思に反して、強制北送する反人倫的、反人権的行為も即時中断しなければならない。

北東アジア地域には中国のほかに、韓国、日本、ロシア、アジアへの帰還を宣言した米国の新指導部が吹き出す力動的なエネルギーが衝突している。領土問題で隣国と事ある毎に衝突する覇権主義国家ではなく、国際社会の平和と安定に貢献する責任を持つ中国になってほしいものだ。