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龍山の大手ショッピングモールが車の常設展示場開設へ、 周辺の外車販売店取り込み戦略

龍山の大手ショッピングモールが車の常設展示場開設へ、 周辺の外車販売店取り込み戦略

Posted March. 18, 2013 03:28,   

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自動車常設展示場が、ソウル龍山区漢江路(ヨンサング・ハンガンロ)の大型複合ショッピングモール「アイパークモール」に出店する。イベントとしてではなく、常設展示場がショッピングモール内に出店するのは、今回が初めてのこと。アイパークモールの関係者は17日、「輸入車を中心に、国内自動車まで10数個のブランドが入る自動車展示会場のオープンを進めている」と明らかにした。自動車展示場は、テナント形式で運営され、15年のオープンを目標にしている。

アイパークモール側は現在、電子売場のある5階に、4950平方メートル(約1500坪)規模の自動車展示場を開く計画だ。ここは、大型屋外駐車場とつながっており、展示用自動車を売場の中にすぐ持ち込むことができるのが強みとなっている。建物周辺に約1キロの道路がつながっており、簡単に試乗することもできる。

アイパークモールが、自動車常設展示場の設置を推進するのは、BMWやアウディなどの輸入車ブランドが周辺に次々と展示会場をオープンし、最近、ソウル龍山区(ヨンサング)が輸入車の新たなメッカとして浮上していることも、その背景となっている。龍山区には現在、18の輸入車ブランド展示場が密集している。アイパークモールの関係者は、「自動車展示場を設けるのは、ほかの大型複合ショッピングモールと差別化をはかり、新しい客を誘致するためだ」とし、「特に、家族連れで動く男性客が主なターゲットだ」と明らかにした。これに先立って、アイパークモールは昨年、7階の文化館に、男性客向けプラモデルや模型ヘリ専門売場である「トイアンドホビー」をオープンした。

輸入車メーカー各社も前向きな反応を見せている。日系輸入車ブランドの関係者は、「複数のブランドが一緒に展示される自動車専門展示場ができれば、客らは、個別ブランドの展示場を一つ一つ歩き回らなくても済むし、メーカー各社も販売に役立つことになるだろう」と語った。

アイパークモールのほか、最近、流通業界に輸入車関連マーケティングが次々と登場している。その場限りの展示から離れ、常設売場を設け、試乗サービスを披露するなど、客をひきつけるのに輸入車を活用している。輸入車の洗練したイメージを借りて、イメージを新たに変えようとする試みと見られる。

ロッテマートは最近、大田儒城区(テジョン・ユソング)の大徳(テドク)テクノバレー店で、フランス・シトロエンの長期レンタル店をオープンした。39平方メートル規模の衣類イベント会場を改造し、店舗をオープンしたのだ。ロッテマートのキム・ビョンギュ提携事業チーム長は、「大手スーパーは単に買い物だけのスペースから脱し、遊びながら楽しむ『エンターテインメント空間』として生まれ変わっている」とし、「高級なイメージを強調し、客をひきつけるのが狙いだ」と話した。

ギャラリアーデパートは最近、有名ブランドのシャネルと一緒に「BMWミニ」マーケティングを披露した。シャネルのクリエーティブディレクターであるカール・ラガーフェルト写真展に向かうデパートの買い物客を展示場まで、BMWミニに乗せるイベントを行った。

昨年、国内では輸入車の市場シェアが初めて10%を超え、3000万〜4000万ウォン台の価格の車が、若者層を中心に人気を集めている。専門家らは、輸入車への関心が全般的に高まり、流通業界まで続いたものと見ている。高麗(コリョ)大学の李章赫(イ・ジャンヒョク)教授(経営学科)は、「デパート1階に海外有名ファッションブランドの売場が出店するように、輸入車ブランドを誘致することで、顧客満足度を高めて存在感をアピールする狙いだ」とし、「輸入車の人気が高まる限り、このような動きは続くだろう」と主張した。



bsism@donga.com