Go to contents

「北朝鮮制裁、完全な実行が重要」 中国が変わった

「北朝鮮制裁、完全な実行が重要」 中国が変わった

Posted March. 09, 2013 04:24,   

한국어

北朝鮮制裁に対する中国政府の態度が大きく変化している。北朝鮮の1、2次核実験の時は、国連安全保障理事会の北朝鮮制裁決議(1718、1874号)にもかかわらず十分に実行に移さず、多国籍制裁の効率を落とす主犯と非難された中国の姿勢が、3度目の核実験後、変化している。軍事制裁を含まなかった7日の国連安保理2094号が、1、2次当時の対北朝鮮決議とは違って、実質的な圧迫になり得ることを示唆する。北朝鮮の対外貿易額(韓国を除く)の90%を中国が占めるという点で、中国のこのような態度変化は北朝鮮当局に少なからぬ衝撃を与えるものとみえる。

●異例の中国の対北朝鮮圧迫

今回、ホームページを通じて安保理決議履行を通知した中国交通運輸部は、航空、港湾、道路などを掌握する省庁として北朝鮮との輸出入に直接的な影響を及ぼす機関だ。

通知文は、「安保理決議1718、1874、2087号は、国連の北朝鮮制裁委のリストに掲載された個人や機関の資金、金融資産の凍結、関係者の旅行制限、制限リスト品目の対北朝鮮運送の禁止などを各国に義務づけている」と強調し、制裁リストの具体的な内容は、別途文書や国連関連のホームページで参照するよう指示した。「このような通知は、税関、金融当局、人民解放軍、公安などの関係省庁を通じて、中国全域の執行機関に通達された」と複数の外交消息筋が伝えた。

興味深いことに、国際合弁会社のホームページには、決議案1718号(06年)と1874号(09年)に対する履行指示の通知はない。北朝鮮制裁決議に関するこのような通知は今回が初めてということだ。

中国の変化した態度は、国連でも現れた。中国の李保東国連大使は7日、安保理決議採択後の記者会見で、「中国は原則を強調する」とし、「決議案の採択で終わったわけではない。さらに重要なことは完全な実行だ」と明らかにした。中国が今回の決議案を徹底的に履行するという考えを明確にしたと見える。金塾(キム・スク)国連大使も同日、国連特派員団との懇談会で、「決議案の採択には中国の強化された認識が決定的だった」と述べた。そして、「中国は北朝鮮を無条件庇護するという見方があったが、中国は北朝鮮の3度目の核実験に対して怒りと深い挫折を感じている」とし、「中国が韓国と米国など安保理理事国に何度も決議の履行を誓った」と伝えた。

●中国、各地で実質的な制裁の動き

遼寧省の丹東や大連などの中朝国境地域では、通関の強化で両国の貿易規模がかなり減少していることが確認された。丹東のある北朝鮮事情に詳しい消息筋は、「最近、北朝鮮に行く貨物車両が20%以上減った。貨物を人づてで送ったり、国境で直接渡すなど別の方法を探している」と伝えた。丹東の海関では、北朝鮮行きの貨物車両の運転席まで調べるなど、規定を厳格に実施している。

中国は、北朝鮮の外貨獲得の窓口の一つである派遣労働者に対する管理も強化した。当局が、遼寧省瀋陽で北朝鮮人を雇用する中国企業に対して労働者の現況調査を始めた。中国に蔓延する北朝鮮人の不法就労を取り締まり、北朝鮮に間接的に圧力をかけている。北京のある消息筋は、「中国が表情には出さずに北朝鮮を静かに圧迫している」と話した。

金融部門でも口座の凍結など制裁が進んでいる。また、人民解放軍の中朝国境部隊が警戒を強化し、コメの密輸などが急減したという。日本の毎日新聞によると、平壌の市場では、北朝鮮ウォンで1キロ当たり5500ウォンだったコメの値段が9000ウォンに跳ね上がるなど、食糧品の価格が急騰した。

北京の外交消息筋は、「国連安保理の今回の決議が1、2次核実験の時とは違って強化されたため、中国が積極的に制裁に参加するなら、北朝鮮は大きな痛手を受けることになる」と強調した。



mungchii@donga.com