Go to contents

朝日新聞、まだまだ事故の爪跡が鮮明な福島第1原発の今を取材

朝日新聞、まだまだ事故の爪跡が鮮明な福島第1原発の今を取材

Posted February. 27, 2013 03:57,   

한국어

11年3月、東日本大震災の影響で爆発事故が発生した福島第1原発は、現在どのような状態であるだろうか。

東日本大震災発生2周年を控えて、本紙の姉妹紙の朝日新聞は最近、原子炉建屋の内部まで入って作業現場を取材した。昨年10月、韓国の東京特派員らも共同取材団を構成して原子炉建屋から約10キロ離れた地点まで行ってきた。朝日新聞は最近、空襲で崩れたような状態の福島第1原発の最近の様子を生々しく報道した。

朝日新聞によると、当時水素爆発が起きた4号機原子炉建屋の壁は穴だらけだった。屋根は爆発で吹き飛ばされ、鉄骨も随所で突き出ていた。建屋の外壁に設置されたエレベーターに乗って最上層まで上がった。いきなり青い海が目の前に広がる。目が痛いほど青い海を見渡すと、ここがその恐ろしい恐怖の中心地であることを忘れるほどだ。

屋根があった所は今は展望台になっている。廃棄物もきれいに片付けられている。しかし、放射能汚染は相変わらずだった。放射線量は時間当たり200μSv(マイクロシーベルト)。同日、原発から15キロ離れた楢葉町で測定した時間当たり放射線量(0.989μSv)より200倍も高い。東京電力の職員は、「3号機の北側では時間当たり1000μSvが検出されるので、そちらには近づかないほうがいい」と話したと、朝日新聞は報じた。

4号機原子炉建屋の中の使用済み燃料貯蔵プールには蓋がしてあった。蓋の隙間から濃い青色の水が見えたが、中にある残りの使用済み燃料は見えなかった。建屋の南側には所蔵プールの使用済み燃料を取り出すクレーン設置工事の真っ最中だった。昨年7月、燃料2個を試験的に取り出した。本格的な取り出し作業は今年11月から始まる。原子炉を完全に密封する作業は37年後の2050年に予定されている。

作業の速度が遅すぎるという指摘に対し、高橋毅(56)福島原子力発電所長は、「勤労者の安全を最優先にしている。ロボットの投入も考慮している。そのため、作業の速度が遅い」と説明した。

11年8月から稼動した放射性セシウム吸着装置も公開された。放射性物質汚染水から放射性物質を分離する装置だ。最近、汚染水のセシウム濃度が薄くなっているという。しかし、吸着装置に近づこうとしたら、「放射線量が高い」と言われ、職員に止められたと、同紙は伝えた。

約4時間ぐらい原発の内部を取材した後測定した累積放射線量は111μSv。年間放射線被爆限界(1000μSv)の約10分の1だった。



lovesong@donga.com