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[社説]「竹島の日」政府関係者が出席、韓国の傷に触れる

[社説]「竹島の日」政府関係者が出席、韓国の傷に触れる

Posted February. 23, 2013 03:34,   

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日本政府が22日に行われた「竹島の日」記念式典に島尻安伊子内閣府政務官(次官級)を政府代表として派遣した。島根県が2006年から行っている記念式典に政府関係者が参加したのは初めて。韓国政府が「竹島の日」撤廃と政府関係者の派遣を中止するよう要請したが、日本政府は拒否した。外交通商部が日本の政府代表派遣に遺憾を表明し、強く抗議したのは当然だ。

昨年末から、今回の「竹島の日」記念式典は韓日両国の焦眉の関心事だった。安倍晋三首相が昨年の自民党総裁選挙で、「首相になれば『竹島の日』を政府主催の式典に格上げする」と公言したうえ、その日が韓国の新大統領就任の3日前という微妙な時期だったためだ。そのため韓国政府は、政府と民間のチャネルを総動員して、「『竹島の日』を政府主催の式典とする場合、韓日関係は破局を迎えるだろう」と数回に渡って警告メッセージを送った。

日本政府は、韓国に配慮して島根県が要求した長官級ではなく、次官級を派遣したと明らかにした。来年、首相や長官級が参加すればその時は何と言うのだろうか。韓国は出席者のクラスを問題にするのではない。政府代表の出席は、日本がこれまでした歴史の反省の真正性を疑わせる行為だ。今後の韓日関係に冷水を浴びせる障害となるため韓国は中止を求めたのだ。島尻政務官が記念式典で、「竹島は日本固有の領土主権に関する問題だ」と言ったことが韓国の憂慮を証明した。

日本は独島を島根県に編入したのは国際法上全く欠点がないと主張する。しかし、独島を島根県に編入した1905年は、大韓帝国が乙巳保護条約によって事実上、日本の支配下に入った時だった。島根県が栄光の日本を懐かしく思って独島編入100年の2005年に「竹島の日」を制定したが、その100年前は韓国には侮辱と恥辱の時代だ。独島は、韓国人にとってただの小さな無人島ではなく、苦しい植民支配の胸の痛い象徴であり、忘れたい歴史の序幕に登場する忘れることのできない恋人のような存在だ。日本がその点を見ない限り、独島問題は悪化するほかない。

韓日両国は、複雑多技な懸案を抱えている。北朝鮮の核実験や韓中日FTA、低迷した域内経済や中国の急浮上、米国のアジア回帰などによって国際社会で共同で対応すべきことは一つや二つではない。そのような時に、自由民主主義と市場経済、法治の価値を共有する両国が歴史に足首をつかまれ背を向けることになるなら、いずれにも損害だ。

25日、韓国では朴槿恵(パク・クンヘ)政府がスタートする。日本は、昨年8月の李明博(イ・ミョンバク)大統領の独島上陸後に悪化した韓日関係を朴新大統領が修復することを期待している。しかし、朴新大統領もこのような雰囲気では日本に手を差し出すことは難しい。日本に対する感情が以前よりも成熟したとは言うが、独島問題だけは大統領も身動きが取れない。さらに数日後は3.1節だ。日本はなぜ賢明な戦略的かつ政務的な判断をしないのか。安倍首相は今回の記念式典で国内で若干の点数を得たかも知れないが、明らかに小利をもって大利を損なった。

国家は永続を前提に存在する。一国の栄光と過誤は共に継承される。国家が犯した以前の過ちを後代が背負わなければならない理由だ。最近、日本はそのような歴史認識が不足し、それを呼び覚ますリーダーシップも揺れていることは残念だ。