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ムチを持った中国…北朝鮮に通関強化を初めて通知

ムチを持った中国…北朝鮮に通関強化を初めて通知

Posted February. 21, 2013 03:25,   

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中国政府が最近、北京の北朝鮮大使館に北朝鮮と関連する通関手続きを規定どおり厳しく施行すると通知した。中国当局が、北朝鮮に通関手続きの強化を正式に通知したのは初めてで、北朝鮮の3度目の核実験後「事実上の本格的な制裁開始の信号弾」と見られている。また、中国が石油や食糧の供給などに制裁を拡大するのか注目される。

18日、中国の北朝鮮消息筋によると、中国政府は、故金正日(キム・ジョンイル)総書記の誕生日である16日の直前、北京の北朝鮮大使館に北朝鮮人の出入国関連の法規と手続きを厳しくすることを公式に要請した。出入国管理事務所には今週から出入国と検疫規定の順守を取り締まるよう指示したという。遼寧省丹東や大連などの税関にも、北朝鮮への輸出貨物の検疫など通関手続きを強化するよう指示が送られた。

中国はこれまで北朝鮮が核実験などで挑発する度に、公式の通知なくこのような非関税障壁を強化し、北朝鮮に圧力をかけてきた。今回、異例にも公式通知したのは、北朝鮮の挑発への対応という点を明確にする意図があるとみえる。今後、中国内の北朝鮮レストランなどでの不法就業者の取り締まりなど、合法的な方法で北朝鮮に対する圧迫を拡大し、さらに食糧と原油の供給制限まで制裁の強度を高めることが可能だという警告信号となり得る。

北朝鮮大使館は、前例のない通知で緊張している。北朝鮮大使館は北京に合法的に滞在している約2000人の北朝鮮人に、出入国の際、搬出入規制品目と個人所持荷物の重量制限(列車搭乗時、一般人20キロ、外交官35キロ)の規定を必ず守るよう指示している。北朝鮮大使館側は、中国政府の取り締まりの意志が強いため必ず守るよう数回に渡って強調した明らかにした。

これまで中国は、北朝鮮に対する通関を杜撰に管理してきた。丹東では、果物や肉類などに対する検疫が簡易で、小規模の場合は検疫なくトラックで北朝鮮に運搬された。北京と丹東の北朝鮮人は、毎週4度の北京〜丹東〜平壌(ピョンヤン)行きの国際列車に大量の中国製品を積んで送っている。貨物で送ればかなりの費用がかかり手続きが複雑なので、北朝鮮人は重量を超過した荷物でも商人に任せて送っていた。

一方、カート・キャンベル前米国務次官補(東アジア太平洋)は、「北朝鮮が中国の忍耐力をテストしている」と述べた。キャンベル氏は19日付の英フィナンシャル・タイムズの寄稿文で、「北朝鮮の3度目の核実験は主に中国を狙ったもので、中国を最も敏感にさせており、中国の北朝鮮への寛容は限界に達した」と分析した。



mungchii@donga.com