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方向転換した「韓半島信頼プロセス」

Posted February. 06, 2013 08:14,   

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朴槿恵(パク・クンヘ)次期大統領の北朝鮮政策である「韓半島信頼プロセス」が、政府発足前に、北朝鮮の核実験警告を受けて弱点を露呈し、揺れている。朴次期大統領が4日、「韓半島信頼プロセスは融和策ではない」と釘をさしたことが、北朝鮮政策の舵取りが変わりつつあることを示している。

昨年の大統領選の勝利後、政権引き継ぎ委員会の発足初期までは、朴次期大統領の北朝鮮政策は南北対話と交流協力が断絶した状況を改善するために、柔軟に対応するということに重点が置かれていた。

大統領選陣営の外交安保チームは、韓半島信頼プロセスを3段階で説明した。第1段階は北朝鮮に対する人道支援(食糧支援を含む)、第2段階は農業・造林など低いレベルの南北経済協力、第3段階は交通・通信の大規模インフラ投資を主な内容とするビジョンコリア・プロジェクトだ。第2段階までは非核化などの条件をつけず、政治状況と切り離して推進するということだった。

しかし、この構想は、北朝鮮が核実験や韓国への軍事攻撃といった挑発で新政府を試そうとする場合には脆弱だという点が今回露呈した。引き継ぎ委員会発足前から大統領選陣営では、「北朝鮮は必ず挑発してくるだろう。韓半島信頼プロセスはそれに対する戦略的対策が不十分だ。北朝鮮のやり方を嫌う朴次期大統領が挑発に敏感に対応すれば、李明博(イ・ミョンバク)政府の北朝鮮強硬策と似る可能性がある」という指摘があった。朴次期大統領の4日の発言で、このような見方がある程度当たったわけだ。

大統領選陣営だった北朝鮮問題の専門家は、「北朝鮮が態度を変えず、危機造成→挑発→交渉のパターンを繰り返す限り、政府が主導的に南北関係を改善することは難しく、韓半島信頼プロセスの第一ボタンをかけることは困難だろう」と指摘した。朴次期大統領が4日、米国のウィリアム・ペリー元国防長官に「危機造成と交渉パターンが繰り返されることをどう考えるか」と尋ねたのも、このようなもどかしさを物語っている。

ある北朝鮮問題の専門家は、「北朝鮮の挑発は大統領選挙の時から予想されていた。一喜一憂せずにバランスの取れた政策と柔軟性を持ち、一貫した政策を推進しなければならない」と強調した。



zeitung@donga.com