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羅老号を足がかりに、韓国型ロケットで2020年に月の探査に乗り出す。

羅老号を足がかりに、韓国型ロケットで2020年に月の探査に乗り出す。

Posted February. 01, 2013 07:48,   

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羅老(ナロ)科学衛星が、KAIST人工衛星センターの地上局との交信に成功した。衛星が無事、軌道に進入したという意味であり、羅老号事業の「最終的成功」を意味する。羅老号の打ち上げ成功で、我が技術だけで製作する韓国型ロケット開発の成功有無に注目が集まっている。専門家らは、わが国のロケット技術の保有水準は、先進国の84%ほどであり、研究開発(R&D)への投資や人員を拡大すれば、現在の開発目標時期である2021年より、2、3年間繰り上げて韓国型ロケットを開発できるだろうと、口をそろえている。

● 羅老科学衛星と2度の交信成功

KAIST人工衛星センターは31日午前3時28分、羅老科学衛星との初交信に成功したのに続き、午前5時11分、2度目の交信でも信号を正常にやり取りしたと明らかにした。

イ・イン人工衛星研究センター所長は、「衛星から送られた資料を基に、羅老科学衛星の状態が全て正常であることが最終的に確認された」と話した。

羅老科学衛星は今後1年間、地球の上空300〜1500キロ高さの軌道を、1日14回ずつ回りながら、太陽活動の測定や地球表面の赤外線撮影などの任務に当たる。

●国内宇宙技術は先進国比83.4%

政府は当初、2021年までに、1.5トン級の衛星を地球の600〜800キロの軌道に乗せられる韓国型ロケットの開発を目標に、10年から事業を進めてきた。専門家らは、羅老号の打ち上げ成功を受け、韓国型ロケット開発の可能性が一段と高まっており、その時期を繰り上げることもできるだろうと評した。朴泰鶴(バク・テハク)韓国型ロケット事業団長は、「朴槿惠(バク・グンへ)次期大統領が、韓国型ロケット事業の日程を繰り上げるのがよいという意見を示したことを受け、検討している」と明らかにした。

韓国研究財団は09年、報告書を通じて、羅老号の打ち上げが成功すれば、ロケット関連12分野、252件の重要要素のわが国の技術レベルは46.3%から83.4%へと高まると主張した。

趙光來(チョ・グァンレ)羅老号打ち上げ推進団長は、「ただ、液体エンジン関連の我々の技術水準は、先進国の60%に止まっている」とし、「液体エンジンの開発に、より力を入れなければならない」と述べた。

わが国の技術レベルは、北朝鮮に比べ後れを取っている。卓民濟(タク・ミンジェ)KAIST航空宇宙工学科教授は、「1段目の液体エンジン技術は、北朝鮮に比べ、7〜10年ぐらい遅れている」と分析した。

●研究人材を養成し、投資を増やすべき

専門家らは、韓国型ロケット開発の最大のネックとして、研究開発人材の不足を挙げている。政府は、韓国型ロケットの開発と関連し、1000人の研究人材を育成する計画だが、現在、羅老号開発人材200人や産業界人材300人を含め、計500人に過ぎない。予算不足で、研究設備への投資も遅れている。韓国型ロケット事業の1段階(10年〜14年)予算は、計4919億ウォンだが、今まで約2100億ウォンのみ支援された。

建国(コングク)大学・航空宇宙学科の李昌鎭(イ・チャンジン)教授は、「国が宇宙開発の青写真を示せば、産業界は追従するようになっており、韓国も人材養成に取り掛かることになるだろう」と主張した。



ilju2@donga.com