Go to contents

大韓民国の「宇宙への夢」が軌道に乗った

大韓民国の「宇宙への夢」が軌道に乗った

Posted January. 31, 2013 06:56,   

한국어

韓国初の宇宙ロケット・羅老(ナロ)号が、ついに宇宙に向けた夢を実現した。羅老号の打ち上げに成功し、韓国の宇宙開発史上初の宇宙軌道進入という記録を立てることができた。今回の成功は、05年以降、10度の打ち上げ延期や打ち上げ失敗の苦痛を乗り越えて獲得したものであり、なおさら貴重だ。

羅老号は30日午後4時、全羅南道高興郡蓬萊面(チョルラナムド・コフングン・ポンレミョン)の羅老宇宙センターの発射台から大空に向けて力強く飛び立った。2010年の2度目の打ち上げの途中、突然爆発した137秒区間を無事に通り過ぎると、宇宙センターのいたるところから安堵の声が聞こえてきた。

続けて、09年8月の1回目の打ち上げ失敗の原因だったペアリング(衛星保護カバー)まで正常に分離したというアナウンスが流れると、宇宙センターは成功への期待でみなぎった。ようやく、打ち上げから9分後、羅老科学衛星が上空302キロに到達したことが確認され、羅老号打ち上げを管理する打ち上げ指揮センター(MDC)から拍手が沸き起こった。

羅老号は午後5時ごろ、ノルウェーの基地局に向け、無事宇宙軌道を飛んでいるという信号を送ってきた。

李周浩(イ・ジュホ)教育科学技術部長官は午後5時、羅老宇宙センターのプレスセンターで行われた記者ブリーフィングで、「分析の結果、衛星を目標軌道に乗せることに成功したことを公式に発表する」とし、「韓国が宇宙大国に向け、さらに一段階跳躍することになった」と語った。

李明博(イ・ミョンバク)大統領は祝賀メッセージで、「新しい宇宙時代を切り開くことになり、国民の皆さんと一緒に心から祝う。これから本格的な宇宙科学時代を切り開く一歩を踏み出した」とし、「大韓民国の国力が一段階上昇するきっかけにせねば」と述べた。

一方、羅老号は、羅老科学衛星を無事に目標軌道に乗せられたため、31日午前3時37分ごろ、羅老科学衛星が、大田(テジョン)KAIST人工衛星研究センターの基地局に正常動作をしていることを示す信号のみを送れば、今回の羅老号発射は、「完璧な成功」と受け止められる。この場合、韓国は自国領土で、自国衛星を宇宙に向け打ち上げた国を意味する「スペースクラブ」に、世界で11番目に加入することになる。



ilju2@donga.com