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「漢江の奇跡」経験の旧官僚ら、経済副首相候補に浮上

「漢江の奇跡」経験の旧官僚ら、経済副首相候補に浮上

Posted January. 21, 2013 03:14,   

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朴槿惠(バク・クンへ)次期大統領の組閣人選が詰めに差し掛かっている中、「経済コントロールタワー」の役割を果たすことになる経済副首相の候補群として、「経済発展の経験を共有する事業(KSP)」の首席顧問団が、改めて注目を集めている。KSPとは、発展途上国に韓国経済開発のノウハウを伝授するプログラム。KSP首席顧問団には経済省庁の長官・次官や副首相を経験した後、途上国の奥地を追いかけながら、「経済韓流」の現場司令官の役割をはやしている人物が多く含まれており、経済副首相の「人材プール」としても遜色がないというのが、政府関係者らの主張だ。

現在、KSP事業は、企画財政部が主宰し、韓国開発研究院(KDI)が実務実施を手がけている。04年、ベトナムやウズベキスタンを皮切りに、昨年まで計39ヵ国で450回以上政策諮問を行ってきた。これまで、ベトナム政府は、KSPから受けた政策諮問の内容を基に、韓国経済開発5ヵ年計画を真似た「社会経済発展戦略」を樹立した。インドネシアの国庫管理システム、タンザニアの預金保険制度、南アフリカの統合インフラ構築事業にも、KSPは大きな役割を果たした。

特に、財政部が任命するKSP首席顧問らは、KSP事業の核となっている。彼らはKSP対象国のトップの政策決定者と頻繁に面会しながら、現地のプロジェクトを取り仕切っている。大統領職引継委員会の内外では、「KSP首席顧問団のリストを、副首相候補リストに摩り替えても差し支えない」という言葉が出るほど、その面々は華やかだ。陳稔(ジン・ニョム)、權五奎(クォン・オギュ)元副首相兼財政経済部長官を始め、康奉均(カン・ボンギュン)元経済財政部長官、朴炳元(バク・ビョンウォン)元経済首席、金榮柱(キム・ヨンジュ)元産業資源部長官など、重責を経験した重みのある元経済官僚が大勢含まれている。崔重卿(チェ・ジュンギョン)元知識部長官、陳棟洙(チン・ドンス)金融委員長など、李明博(イ・ミョンバク)政府で長官を経験した人物も、KSP首席顧問として活躍している。

財政部の当局者は、「彼らは現職にいるときに築いた現地の高官らとのネットワークを通じて、経済韓流を伝え、国家イメージを高めるだけでなく、韓国企業の現地進出や輸出市場の開拓などの効果まで挙げている」と明らかにした。

一部からは、KSPは「セマウル運動=全国民的な地域社会開発運動」と代表される韓国経済開発経験を共有する事業だけに、同事業を率いる首席顧問団への朴次期大統領の関心が高いだろうという見方が出ている。財政部の関係者は、「KSPの首席顧問らは、KSPを通じてかつて、現場で磨いてきたノウハウを発展させ、『現職の感覚』を維持している方々だ」とし、「アフリカや東南アジアなど、世界各地で朴正熙(バク・ジョンヒ)元大統領の業績である経済開発経験を伝授するという意味で、朴次期大統領と無縁ではない」と話した。



january@donga.com