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「顧客サービスができず、大手ネットカフェに客を奪われる」

「顧客サービスができず、大手ネットカフェに客を奪われる」

Posted January. 12, 2013 06:43,   

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取り締まる区もあれば、取り締まらない区もあるので、店のオーナーは保身を図らざるを得ない。「自分の区は大丈夫だ」と安心することはできない。客を装って食品の調理・販売行為を通報して報奨金を得ようとする人もいるためだ。

●大手の肩を持つおかしな規制

「許可を受ければ良いのではないか」という質問に、イ社長は、「店の大きさが23.76坪(約78平方メートル)だ」とため息をついた。休憩飲食店の営業許可を受けるには、調理施設を備え、遮断壁、仕切りを設置しなければならない。そのうえ、その基準も区によって異なる。ネットカフェの社長たちは、「京畿道(キョンギド)○○市○○区では壁を取り払ってドアを別に設置しなければならない」といった具合に「許可ノウハウ」を共有しているほどだ。韓国インターネットPC協同組合のチェ・スンジェ理事長は、「ある地方自治体では、担当公務員が代われば基準も変わる」と話した。

法規が現実とかけ離れているため、奇怪な便法も登場した。小さなネットカフェにはたいてい「ラーメンの自販機」がある。ラーメンを作ってほしいと客が言えば、オーナーが2000ウォンを受け取って自販機に入れ、客に商品を渡す。客が登山用コッヘルのような器に中身を入れて「自販機」に乗せると、お湯が出て、底の熱線が器を温める。客が器を取り出してラーメンを食べれば、容器を洗うのはオーナーの仕事だ。自販機に入れた200ウォンは自販機の事業主が後で回収する。客が作って食べたので「調理・販売行為」ではない。

むろん、PC数百台の大手ネットカフェは、このような困難はない。営業許可を受け、オムライス、豚カツなどの食事を提供する。「総合サービス空間」を標榜する大手ネットカフェと大型店舗に有利な規制に、生計型ネットカフェは対応できない。イ社長は、「カップ飯とギョーザのようなレトルト食品を多く備えているが、限界がある」と話した。