Go to contents

現代車「自社の車で世界のモータースポーツを制覇」

現代車「自社の車で世界のモータースポーツを制覇」

Posted January. 10, 2013 03:01,   

한국어

「韓国が作った車で世界の自動車レースのトップの座を狙う」

現代(ヒョンデ)自動車がモータースポーツ事業に本格的に参入する。モナコ北部のモンテカルロから始まり、世界中を回る「2013ワールドラリーチャンピオンシップ(WRC)」がそのスタートとなる。それに向け現代車は毎年、最大1000億ウォンを投資することを決めた。また、欧州に作った前哨基地で、レース用車の開発に向けた詰めの作業に熱を上げている。

目標は3年以内にトップ圏に入り、現代車のブランドイメージを高めることだ。レーシング大会への参加で獲得した技術を新車に反映させ、究極的に「韓国製スーパーカー」製作に活かすことも、中長期的計画の中に入っている。大手企業のモータースポーツへの参加と高性能スーパーカーの開発はいずれも、韓国自動車業界の長年の念願だった。

●改造車を通じて「実践技術」を獲得

「2013年、WRCで会いましょう」

昨年9月、フランス・パリモーターショーが開かれたポルトドベルサイユ博覧会会場。現代車の宣言と共に、小型車「i20」を基に開発したラリーカー(量産車をレース用に改造した車)が、強烈なエンジン音と共に、舞台上に現れた。現代車は世界主要レース大会を主催する国際自動車連盟(FIA)本部の所在地であるパリのど真ん中で挑戦状をたたきつけたのだ。

発表から4ヵ月近く経った今月9日、現代車WRC総括運営チーム長の崔圭憲(チェ・ギュヒョン)取締役(47)は、東亜(トンア)日報とのインタビューで、「先日、ドイツのフランクフルトでレースチーム専従組織を立ち上げ、本格的な試合準備に取り掛かっている」と話した。レース専従組織は現在、韓国の現代車・ナムヤン研究所と連携して、モーターショーで公開したi20ラリーカーの完成度を高めることに全力を挙げている。現代車は早ければ今月、監督を始め選手団の選抜を終える予定だ。

現代車の今回の動きは、「本格的」なモータースポーツ大会への参加を意味する。かつてもWRCに出場したことはあるが、本社レベルでの大規模な投資や車の開発、チーム運営が行われるのは今回が初めてだ。02年、WRCで現代車欧州法人が、欧州車両改造メーカーと共に作った「ベルーナ」改造車両が総合4位についたこともあるが、本社の支援不足でその翌年、撤退してしまった。

現代車がWRCへの出場を決めたのは、ブランドイメージの強化と実際の車両製作に使われる技術確保という「二兎」を手にするためだ。崔取締役は、「本格的なモータースポーツへの参加を通じて、高性能車両開発に必要な重要技術を獲得できるだろうと期待している」と述べた。スバルの「インプレッサWRXSTI」やBMWの「ミニJCW」、シトロエンの「DS3レーシング」などが、WRCを通じて誕生した代表的高性能車両だ。