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[オピニオン]朴智元、また扇動か

Posted December. 27, 2012 04:29,   

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2002年の第16代大統領選挙で、李会昌(イ・フェチャン、ハンナラ党)は盧武鉉(ノ・ムヒョン、民主党)に2.3ポイント(57万票)差で負けた。セヌリ党の前身であるハンナラ党支持者は、接戦で負けた選挙結果を受け入れることができなかった。金大中(キム・デジュン)政府の選管委で投票用紙の分流器を操作すれば開票の不正が可能だというデマが流れた。ハンナラ党は、大統領選挙の開票過程で不正やミスがあると主張し、票の再点検に関する訴訟を最高裁に起こした。2003年1月、票の再点検の結果、得票数の集計エラーがわずかであることが明らかになり、ハンナラ党は国民への謝罪声明を出した。

◆第18代大統領選挙が終わり、ポータルサイトなどでは再び手作業で開票しようという請願コメントが18万件にのぼったという。投票率が75.8%に上昇し、文在寅(ムン・ジェイン、民主統合党)氏が有利だったため、朴槿恵(パク・クンヘ)氏に敗れるわけがなかったという声が出ている。10年前と同様、李明博(イ・ミョンバク)政府の選管委がターゲットになっている。朴智元(パク・チウォン)元民主党院内代表は、「17、18万のアゴラ請願を無視してはならない」とし、「国会で真相調査を推進する」と述べた。インターネット空間の票の再点検要求を公論化するという意味だ。

◆今回の開票過程では、2002年6月の地方選挙で初めて導入された投票用紙の分流器が使用された。使用台数も、第16代大統領選挙時の960台から第17代(1377台)、第18代(1742台)を経て増えた。実際の開票では、与野党の参観人が分流器の作動を綿密に監視した。与野党参観人の数も分流器1台あたり1人に増えた。今回の大統領選挙が薄氷の戦いなので、開票の過程で異議申し立てが続出すると予想されたが、開票は大きな事故もなく終わったと評価されている。大統領選挙で負けた当事者の文在寅氏が承服した結果を第三者が信じられないと言うことはもどかしいことだ。

◆数日前に出所した「ナヌン・コムスダ(ナコムス、私は小ざかしいの意)」のチョン・ボンジュ氏は、メディアとのインタビューで、「ナコムスの賞味期限は終わった」と自省した。ナコムスは、今回の大統領選挙で、根拠のない「朴槿恵の占い」、「新天地関与疑惑」をまき散らしたが、逆風を招いた。民主党の大統領選挙の敗因は、外ではなく内部で探さなければならない。親盧覇権主義をはじめ、一本化万能論、世代戦争の枠組みなど、明るみに出ている部分だけでも数百箇所にのぼるだろう。公党の院内代表を務めた人物が、ナコムスよりも劣った姿勢を見せている。まだ大統領選挙を扇動した夢から目覚めていないのか。

鄭然旭(チョン・ヨンウク)論説委員 jyw11@donga.com