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[社説]朴槿恵氏は、三顧の礼を尽くしてでも広く人材を起用するべきだ

[社説]朴槿恵氏は、三顧の礼を尽くしてでも広く人材を起用するべきだ

Posted December. 24, 2012 08:43,   

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大統領選で当選した朴槿恵(パク・グンヘ)氏は周辺に大きな借りがなくて、恩返し人事から自由になれるという点を自らの強みだと言った。朴氏が政治入門以後、最もお世話になったのは、父親朴正煕(パク・ジョンヒ)元大統領の後光だった。民主化時代、苦労を共にしてきた同志がいる金永三(キム・ヨンサム)、金大中(キム・デジュン)大統領、公的政治組織の外で大統領選に挑戦した盧武鉉(ノ・ムヒョン)、李明博(イ・ミョンバク)大統領に比べては借りが少ないのが事実だ。

そのような朴氏も大統領選で多くの人に助けられた。選挙陣営だけで800人、各種任命状をもらった人は約1万人に上るという。当選を助けた人々がそれぞれポストを望んでいたら、大統領として所信のある人事は難しくなるだろう。盧武鉉大統領はコード人事、李明博政府のコ・ソ・ヨン(高麗大学、ソマン教会、ヨンナム出身)縁故人事で国民の信頼を失った。このような人事を繰り返さないためには、朴氏や側近が李鶴宰(イ・ハクジェ)議員のように一党員として従う考えを示し、所信人事の道を開いてあげる姿勢が必要だ。

朴氏は国民大統合のため広く公平に人材を起用する「蕩平人事」を強調し、性別、地域別の理念と関係なく、女性、非慶尚道、非保守派の人物でも果敢に重用すると強調した。今週、大統領職引き継ぎ委員会の設置が人事の初ボタンになるだろう。次期大統領の周辺では業務の連続性のため、政府構成まで念頭に置いて引き継ぎ委を構成するという話も出ている。委員長には数人の名前が取り上げられている。昔から能者と賢者を登用させるのが人事の基本だ。蕩平人事も無条件的な蕩平ではなく、是非を正さなければならない。早くから朴氏の側近または実力者に頼んで引き継ぎ委に参加しようとする人が並んでいるという噂だ。李明博大統領の側近や実力者らも選挙運動の過程や引き継ぎ委時代の汚職で刑務所に入れられた人が一人や二人ではない。権力は短く、苦痛は長い。朴氏を取り囲んでいる側近や実力者は自重自愛することを望む。

朴氏は周囲に目を向け、より広い視野で果敢に人材を選ぶ必要がある。朴正煕元大統領は軍政を批判する先頭に立った崔斗善(チェ・ドゥソン)本紙社長を、1963年、初の民選政府の首相に起用した。朝鮮の世宗は自分の世子冊封に反対して太宗が流配させた黄喜(ファン・ヒ)を果敢に呼び入れて重用した。フランスのシャルル・ド・ゴール将軍は、後日、自分の政府で文化長官として名声を博した作家アンドレ・マルローを3度も訪れて縁を結んだ。人材を得る方法は東西古今が変わらない。