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[オピニオン] ヒラリーの挑戦

Posted December. 15, 2012 02:59,   

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米国内で、ヒラリー・クリントン国務長官(65)の人気が絶頂だ。ヒラリーの2016年の大統領選出馬を支持するという世論が、最近ワシントンポストとABCの調査の結果、57%にのぼった。ブルームバーグの調査では、大統領選に出馬すれば「いい」(32%)、「大変いい」(27%)という予想が、「よくない」(20%)という回答の3倍にものぼった。4年前、民主党候補を選ぶ党内選挙でオバマ氏の勝利を認め、「私も分かっている。(女性に対する)壁と偏見があることを・・・」と言った時と状況は違う。

◆今年の米大統領選挙の結果を当てて話題になった選挙予測専門家のネイト・シルバー氏は、その理由を「国益のために駆け回る国務長官の特性上、国内政治と距離があるため」と見た。ファーストレディ時代のヒラリーの人気と比較すれば分かる。ヒラリーの人気が今のように高かったのが1997年のルインスキー・スキャンダルで、ビル・クリントン大統領が弾劾の危機に直面した時だ。ヒラリーは、夫を支える「糟糠の妻」だった。一方、ホワイトウォーター・スキャンダルで腐敗の臭いが漂う時、健康保険改革などで国政に口出しし、好感度は墜落した。上院議員出馬と大統領出馬の時も、否定的な反応と肯定的な反応が交錯した。

◆韓国では、自分の分野で高い評価を受けた人も、政界に入れば政治という場では同等になってしまう。李昌会(イ・フェチャン)前自由先進党代表は、柳時敏(ユ・シミン)前進歩正義党共同選対委院長から、「独裁の第5共和国時代、最高裁判所でスパイ罪と非告示罪で大量に拘束された一家族に無罪を宣告した竹を割ったような判事」とまで言われた人だ。しかし、ハンナラ党大統領候補として2度出馬し、「ワイロ党」の不名誉を残した。安哲秀(アン・チョルス)前ソウル大学教授も政界入門前は、「陣営論理のために共同体全体の価値観に反することはない」と言っていたが、今は全く違う姿だ。

◆政治の酸いも甘いも知ったためか。ヒラリーは12日、米ABC放送の「バーバラ・ホルトスが会った2012年の人物10人」という番組に出演し、「大統領選挙に再び出るとは考えていない」としながらも、「(退任後)すべての可能性が開かれている」と話した。不出馬を示唆したのか、出馬を示唆したのか、内心は分からない。ヒラリーが大統領選街道に飛び込む瞬間、今のような人気を受けることは難しいかも知れない。

金順徳(キム・スンドク)論説委員yuri@donga.com