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16頭中2頭は餓死・畜殺、残りも放置…「動物保護方法」をめぐり議論

16頭中2頭は餓死・畜殺、残りも放置…「動物保護方法」をめぐり議論

Posted December. 15, 2012 02:59,   

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「あの時のあの馬たちは、全てとこに行ってしまったのか?」。

07年5月に登場した後、ソウル鋻溪川(チョンゲチョン)の人気者となっていた「鋻溪川の馬車」。

光客を乗せ、清渓川の川辺を走るこの馬車は、都心の観光名物に浮上したが、その一方では、「動物虐待の代表的シンボル」という主張も持ち上がっていた。鞭に打たれながら500キロもの馬車に、3、4人を乗せ、自動車の間を縫い、アスファルト上を走る馬は大変苦しんでいるという理由からだった。その後、動物保護団体のデモが相次ぎ、ソウル市は今年5月、馬車の運行を禁止した。上辺では交通混雑を減らすという理由だったが、「動物虐待」という批判を意識しての決定だという見方が多かった。

その後、半年が経った今、清渓川を走っていた馬16頭のうち8頭は、江原麟蹄郡(カンウォン・インジェグン)の牧場で、事実上放置されたまま過ごしている。2頭は、全羅北道(チョンラブクド)の里山で、雨が降っても雪が降っても、露天に縛られたまま、過ごしている。馬小屋を建てる金がないという理由からだ。残りの6頭のうち1頭は、オーナーが干草を買う金がないことを理由に、十分にえさを与えず、今秋栄養失調で死んだ。1頭は、畜殺業者に売られた。4頭の行方はわからない。

清渓川で、馬10頭を抱えて馬車を運行していた馬主のミン某氏(62)は14日、記者との電話取材で、「稼ぎがなく、月120万ウォンほどかかる干草やえさ代をまかなうことができない」とし、「このままいけば、残りの馬も餓死するのが落ちだ」と主張した。だからとって馬を売る当てもないと、ミン氏は主張している。馬車用馬は、根気強く、性格が穏やかで力仕事には向いているが、敏捷さは欠けており、競争馬には向いていないという。一般の乗馬用馬として売ろうとしても、高い値段で購入したため、手放すのがもったいないという。

馬子たちは、馬は規則正しく運動してこそ、健康を保つことができるが、今はきちんと食べさせてもらえないまま、牧場の縛られており、むしろ虐待を受けていると主張している。清渓川で馬車2台を運行していたチョン某氏(33)は、「清渓川の馬は、平日は5時間、週末は7時間ほど馬車を引き、二日に1度の割合で休ませた」とし、「運行途中は十分えさを与えることができなかったが、(動物保護団体の主張のように)こき使わせたというのは誤解だ」と主張した。

動物保護団体の反論も、少なくない。えさもきちんと与えず、排気ガスの中でアスファルト上を走ると、馬蹄のすり減らしが激しく、疲れが早く溜まる。毎日トラックに乗せられて、牧場と都心とを往復することも、馬にとっては大きなストレスになるという。適時に食べたり、休んだりできず、糞尿袋をつけたまま行き来する姿は、市民らの動物保護の感受性を害するという指摘も出ている。動物自由連帯のイ・ギスン政策企画局長は、「清渓川の馬たちのことは、大変残念だが、観光馬車をなくし、馬車用馬が再生産される輪を断ち切らなければならない」と主張した。

専門家らは、両方とも少しずつ問題があると指摘している。馬を金稼ぎの手段とみなしている馬子の見方も、動物保護のみ叫んでおり、その代案は示さず、事実上馬を台無しにさせた動物保護団体も、一面だけ見ているという。馬が走りやすい公園内に限り、適切な休憩や飼育環境が保障された状況の中で、観光馬車を運行すれば、馬子の営業権と動物福祉とを共に満足させることができるという提案が出ている。

慶北(キョンブク)大学・獣医学科のチョ・ギルジェ教授は、「馬がこき使わされることがないよう、当局が監督するなか、車の通行の少ない公園などで馬車を引かせる案を検討する必要がある」と主張した。



becom@donga.com