Go to contents

釜山高裁、「ベンツ女子検事」に一審判決覆し無罪判決

釜山高裁、「ベンツ女子検事」に一審判決覆し無罪判決

Posted December. 14, 2012 08:27,   

한국어

内縁関係の弁護士からベンツ乗用車と法人カードをもらって事件を他の検事に請託したとされるいわゆる「ベンツ女子検事」事件の抗訴審で裁判所が当該元女子検事に無罪を言い渡した。

釜山(プサン)高裁刑事1部(部長判事=キム・ヒョンチョン)は13日、斡旋収賄の容疑で拘束起訴されたイ某元検事(37)に無罪を言い渡した。イ元検事は1審では懲役3年に追徴金4462万ウォンを言い渡した。

イ元検事は10年9月、内縁関係だったチェ某弁護士(49)が同業者を告訴した事件に対し、任官同期の昌原(チャンウォン)地検の検事に請託をした見返りに、同年9月から昨年5月までベンツ乗用車リース代金と法人カードをもらった容疑で起訴された。

しかし、抗訴審裁判部は、「イ元検事がチェ弁護士から告訴事件を請託された時点は10年9月上旬である反面、ベンツ乗用車をもらった時点は08年2月で請託の見返りとして乗用車をもらったとは言い難い」と話した。

また、「イ元検事がチェ弁護士に『別の女性と付き合わない』という約束の贈り物としてベンツ乗用車をもらったようだ」とし、「クレジットカードも請託時点4ヵ月前にもらったことを見ると、内縁関係による経済的支援方法で使い、代価性があるとは判断し難い」と付け加えた。さらに、「同僚検事に『事件をできるだけ早く処理してもらいたい』と電話をかけたのも内縁関係だったチェ弁護士のためのもので、見返りを望んでやった行動ではないようだ」と説明した。

イ元検事は1審判決直後、「チェ弁護士に事件請託をしてほしいと頼まれた記憶がない。たとえ請託を受けていても、ベンツとクレジットカードは恋人だったチェ弁護士から愛の印としてもらって保管・管理しただけで、斡旋の見返りではない」と抗訴した。

知り合いの紹介でチェ弁護士と会ったイ元検事は、内縁関係が始まった07年からチェ弁護士から経済的支援を受けていたことが、同日の抗訴審で明らかになった。判決文によると、イ元検事は07年明け、チェ弁護士から釜山東莱区(トンレグ)の40坪型の伝貰(チョンセ)マンションをもらった。同年12月から翌年7月まで住んだ海雲台(ヘウンデ)のマンションもチェ弁護士が費用を負担した。このマンションは海が眺められて展望が良く、保証金5000万ウォンに家賃300万ウォンを支払っていたという。また、イ元検事は07年10月、3000万ウォンのダイヤモンド指輪と2650万ウォンのカルティエ時計もチェ弁護士からプレゼントされた。同年12月、クリスマスプレゼントでは1200万ウォンの毛皮ロングコート、翌年1月には450万ウォンの毛皮半コートをもらい、379万ウォンのシャネルハンドバッグ(09年4月)、600万ウォンぐらいのゴルフクラブ(09年5月)もプレゼントされた。

イ元検事はチェ弁護士に頻繁に現金を送金してもらっていた。チェ弁護士は公判過程で、「1ヵ月に100万から300万ウォンぐらいを与えた」と話した。自分のクレジットカードと法人カードをイ元検事に渡したりもした。

しかし、一部では「国民の法感情とかけ離れた判決」という反応も出ている。釜山地域のある弁護士は、「裁判所の判決は、必ず請託をした時点に見返りを与えた場合に限って、斡旋収賄罪が成立するということになる」とし、「あまりにも狭い意味でのみ解釈したのではないかと思う」と話した。釜山地検は最高裁に上告する計画だ。



toto@donga.com