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北朝鮮、ミサイル発射場の貯蔵施設に燃料注入

北朝鮮、ミサイル発射場の貯蔵施設に燃料注入

Posted December. 08, 2012 06:55,   

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北朝鮮が長距離ロケットを立てた平安北道鉄山郡東倉里(ピョンアンプクト・チョルサングン・トンチャンリ)のミサイル基地発射場の2ヵ所の燃料貯蔵施設に液体燃料を注入する作業を始めた模様だ。

7日、韓国軍筋によると、東倉里基地の発射場周辺の燃料貯蔵施設に液体燃料を注入する作業員や車両の動きが捉えられた。燃料貯蔵施設に液体燃料を注入する作業が終われば、8、9日頃に発射場に装着したロケットのブースターに燃料を注入する作業が始まるだろうと、同消息筋は伝えた。燃料貯蔵施設から長距離ロケットに液体燃料を供給する給油管が発射場の地下に設置されているため、燃料が注入されたかどうかを衛星で捉えることは難しい。

ブースターへの燃料注入が終われば、気象条件などを考慮して、発射日が最終決定されるとみえる。北朝鮮が最初に発射を予告した10日には、東倉里基地の現地の天候は曇りで、11日から快晴が予想されるため、11〜12日頃に発射するという見方が優勢だ。北朝鮮の作業員は7日、発射場に立てたロケットのエンジン系統と燃料バルブなどを点検しており、地上観測所では通信車両と遠隔通信装備を点検しているという。

北朝鮮がロケットの燃料注入に入れば、韓国軍当局は最大1000キロの圏外から発射する弾道ミサイルの飛行軌道を追跡できる世宗(セジョン)大王艦などイージス駆逐艦3隻を西海(ソヘ・黄海)に派遣する計画だ。最大探知距離が500キロの長距離対空レーダーも稼動準備態勢に入る。

米国も6日(現地時間)、弾道弾迎撃ミサイルを搭載したイージス艦「ベンフォールド」と「フィッツジェラル」の2隻を韓半島周辺海域に移動する一方、ロケット発射が差し迫れば、イージス艦2隻を追加展開する計画だ。米国は今年4月、太平洋海域で実施した迎撃訓練で、米西部本土に向かって飛んでくる弾道ミサイルを迎撃ミサイルで空中爆破した。

サミュエル・ロックリア米太平洋司令官は同日、定例会見で、「北朝鮮が金正日(キム・ジョンイル)総書記死去1周忌を記念してミサイル発射を計画しているとされているが、実際には「核国家」という点を誇示し、全世界にミサイル製造能力を見せつけるために長距離ミサイルの発射を計画している」とし、「同盟国の安全のために、韓半島一帯に米国の情報と資産を最大限配置する」と強調した。そして、北朝鮮のロケット発射成功の可能性については、「今のところ何も言えない」と話した。

日本は7日、野田佳彦首相が安全保障会議を開き、北朝鮮が発射したロケットが自国領土に落下することに備えて、自衛隊に「破壊措置命令」を発令した。このため、自衛隊は北朝鮮が発射したロケットの本体や残骸が日本領土に落下することに備えて、イージス艦のSM−3ミサイルと陸上のパトリオット(PAC3)ミサイルで迎撃する計画だ。破壊措置命令は、北朝鮮が2009年4月と今年4月にミサイル試験発射をした時も発令された。



ysh1005@donga.com