Go to contents

輸出の減速強まる韓国経済、FTAが支えた 対米輸出が前年比2%増

輸出の減速強まる韓国経済、FTAが支えた 対米輸出が前年比2%増

Posted December. 05, 2012 08:51,   

한국어

世界的な景気低迷の中、複数の自由貿易協定(FTA)が韓国経済を下支えていることがわかった。輸出が低迷している中、米国向け輸出はかえって伸びており、欧州連合(EU)向け輸出も、関税恩恵品目を中心に善戦しているからだ。

4日、関税庁がまとめた「韓米及び韓EU間FTA発効後の輸出入をめぐる動向」と題した報告書によると、韓米FTAが発効した今年3月15日から11月31日までの米国向け輸出額は計373億ドルと、昨年同期より2.1%伸びた。同期間、全体輸出額(3500億ドル)が3.4%減少したことを考慮すれば、米国向け輸出は好調ぶりが続いている。

特に、関税が引き下げられたり、撤廃されたりした「FTA恩恵品目」の輸出額は、12.9%も伸び、米国向け輸出増加の勢いをリードした。品目別には、自動車部品(15%)が最も多く伸び、ゴム製品(14%)と石油製品(8%)の伸び幅も大きかった。

韓米FTAの「輸出活用率」は66%と、韓インド(17.7%)、韓東南アジア諸国連合(3.5%)間FTAの発効後1年間の活用率より高いことがわかった。FTA輸出活用率とは、無関税や協定除外品目を差し引いた輸出額のうち、韓国企業がFTAを利用して輸出した金額が占める割合を意味する。数値が高いほど、企業のFTA活用レベルが高いことを意味する。

欧州財政危機を受け、EU向け輸出は減少しているが、FTA関税恩恵品目の輸出はむしろ伸びている。韓EU間FTAが発効した昨年7月1日から先月31日までのEU向け輸出は、計672億1000万ドルと、前年同期比10.2%減少したが、FTA恩恵品目の輸出額は計358億8000万ドルと、10.9%伸びた。品目別には、石油製品(17.0%)、自動車(15.2%)、自動車部品(6.6%)の伸び幅が大きかった。韓EU間FTAの輸出活用率も同様に80.8%と、高いレベルであることがわかった。一方、半導体(マイナス43.2%)や船舶(マイナス39.7%)、無線通信機器(マイナス24.2%)など、FTAの恩恵を受けない品目の輸出額は26.2%も減少したことが明らかになった。

関税庁の関係者は、「韓国が交わしたFTAは、開放レベルが高く、支障なく実施され、効果が早めに出ている」とし、「FTA恩恵品目が景気低迷による輸出の減少分を埋め合わせし、韓国経済の『下支え』となっている」と評した。

一方、5日、第49回「貿易の日」の記念式典が、ソウル江南区三成洞(カンナムグ・サムソンドン)のコエックスで開かれる。韓国政府は昨年12月5日、貿易規模1兆ドル達成を記念して、11月30日だった貿易の日を、今年からこの日に変更させた。



ryu@donga.com