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安哲秀氏「辞退会見文にすべてがある」

Posted November. 29, 2012 09:54,   

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大統領候補を辞退した安哲秀(アン・チョルス)氏が28日、陣営関係者と昼食を共にし、「個人の立場でなく支持者の立場で判断する」として、野党民主統合党(民主党)の文在寅(ムン・ジェイン)候補を支援するかどうかについては特に明言せず、本心がどうなのか関心が集まっている。

安氏は、「(私の心は)23日の候補辞退記者会見の言葉にすべて含まれている」と話したと、昼食に参加した関係者が伝えた。安氏は、会見文で政権交代のために白衣従軍するという考えや政治を続けるという意志、一本化交渉の過程であらわれた文候補と民主党の態度への失望を述べた。

これを総合すれば、安氏が「安哲秀個人」として文候補に対する不信は依然あるが、大義のために文候補を支援するという意味に読みとれる。このため、文候補陣営の選対委に参加せず、外から支援する方式になるとみられる。ある室長級関係者は、「安氏が選挙支援の話はしなかったが、そのように考えている」と伝えた。

安氏が強調した「支持者の立場」には、民主党を支持しない中道派層・無党派もいるため、大統領選挙後に独自の政治勢力を作っていくという意志も読みとれる。出席者は、安氏が大統領選挙後の政治動向を具体的に明らかにする席ではなかったと伝えた。しかし、出席者らは、大統領選挙が終るまで、安氏と考えと行動を共にするということで共感したと、ある室長級関係者が伝えた。柳敏永(ユ・ミンヨン)報道担当も、室長級陣営関係者たちの動きについて、「皆12月19日の大統領選挙当日まで心を決めてきた状況とは変わりないようだ」と話した。

同日、陣営付近の中華料理レストランで安氏に会った陣営関係者は、朴仙淑(パク・ソンスク)、金成植(キム・ソンシク)、宋皓彰(ソン・ホチャン)共同選対本部長と柳敏永、鄭然順(チョン・ヨンスン)報道担当、琴泰燮(クム・デソプ)、姜仁迵(カン・インチョル)弁護ら室長・副室長級の16人だ。ある室長級出席者は、「支持者が候補辞退でショックを受けた。責任感から候補が支持者にメッセージを送らなければならない」という趣旨の意見を出した。

安氏は表情が比較的明るく、出席者たちと冗談も交わした。辞退会見後、地方で休息を取り、塩野七生の『十字軍物語』を読み、映画『恋歌時』と『泥棒たち』を見たという。安氏は、「私たちが一緒にいた実際の状況が映画よりもドラマチックだった」と語ったという。

安氏が解団式の日については言及せず、再び地方に戻った。陣営内からは、解団式を今週中にしなければならないという意見が多い。ソウル鍾路区公坪洞(チョンノク・コンピョンドン)の建物の4、5、6、9階を使用していた陣営は、5階だけを残して器材を撤収した。

昼食に出席した関係者の中から、「選挙過程でもっと上手くやるべきだった」という自省の声もあった。陣営の一部では、「既存政党と違った新しい政治を望む支持者の心を汲み取ることができず、民主党の顔色をうかがって一本化にのみ重点を置いたため、守勢に追い込まれた」という意見もあった。

一方、安氏のメンターである法輪僧侶は25日、釜山(プサン)での講演で、安氏を支持した参加者に「最善でなければ次善を選択しなければならない」と文候補への支持を示唆した。



zeitung@donga.com