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江南のホテルは退廃スタイル?

Posted November. 27, 2012 08:33,   

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PSYの「江南(カンナム)スタイル」がユーチューブの再生回数で通算8億回を超える爆発的な人気を呼び、江南を訪れる外国人観光客が増えた。先月2〜7日、中国国慶節と江南フェスティバル期間の間、江南の4ヵ所の大手デパートの売り上げが、昨年対比30%も増えるほどだった。最近江南区は外国人観光客を迎えるための部署まで新設した。

江南スタイルを体験しようと訪れる外国人観光客が増えたが、依然として江南で一晩過ごすことは容易ではない。足りない客室と高い価格のため、ソウルの郊外や首都圏に宿を求める。しかし、江南のホテルは、観光客の不便は気にも止めず、違法売春の場所としてワンフロアの客室をすべて貸し切る「退廃スタイル」になっている。

江南区は、違法売春が疑われるホテルに対する取り締まりに乗り出した。来月から韓流イメージの失墜を防ぎ、宿泊ホテルの不足問題の解決に向け、違法退廃行為根絶TFチームに約20人を配置し、強力な取り締まりを実施する計画だ。江南区関係者は、「公衆衛生管理法によって売春行為が行われたホテルの宿泊空間の営業だけ停止してきたが、これからは結婚式場などホテルの付属施設まで営業できないよう登録を取り消す」と明らかにした。

しかし、ホテル側は「退廃スタイル」を止めそうにない。外国人観光客に客室を明け渡すよりも、違法売春業者に部屋を貸したほうが利益になるためだ。最近摘発された江南区駅三洞(ヨクサムドン)のLホテルは、10階の客室1室あたりの1日の宿泊費用は12万〜15万ウォンだ。風俗業者は、ホテル側に客室1室あたり現金20万ウォンを渡し、1階の19の客室をすべて借り切っているという。ホテルは、少なくとも1ヵ月で現金で3000万ウォン以上のプラスの利益を得ていることになる。

売春1回に1人あたり34万ウォンを受ける取る風俗業者にとっても、1日2、3回客室を利用すれば、別の場所を利用するよりも儲けになる。江南区関係者は、「観光客と会えば、不満が出たり、違法営業が発覚する可能性が高いため、ワンフロアをすべて借り切っている」とし、「ホテルの社長と業者の2者だけの取り引きなので、正確な収益や契約条件が分かりにくい」と話した。

ホテルが違法売春業者に客室を貸して得た収益が多額であることから、暴力団組織の関与説まで出ている。Lホテルの代表理事は、キム・テチョン氏(63)が組長だったソバン派の幹部イ氏(57)の夫人が務めている。イ氏は、ホテルを建てる際、第1、第2金融圏から大金を借りたが返済できず、2010年に詐欺容疑で拘束された。Rホテルも、ソウル江北(カンブク)地域の暴力団組織との関与説が出ている。警察関係者は、「ソバン派は管理対象組織であり、Lホテルの不法営業利益が暴力団組織に流れなかったか注目している」とし、「ホテル開業の際の借金を解決するために、客室を違法売春業者に貸したものと見ている」と明らかにした。

周辺の大手ホテルは、一部ホテルの退廃営業のために「江南スタイル」に傷がつくと不満の声を出している。江南のある大手ホテル関係者は、「江南には看板だけがホテルで、スタートから地下にルームサロンを開店し、客室で売春をする『フルサロン』目的で建てられたところが多い」とし、「外国人観光客から『ここは売春しないのか』と尋ねられるのは不快だ」と話した。

世宗(セジョン)大学ホテル観光大学院の金洪範(キム・ホンボム)院長は、「今回取り締まりにあったホテルの大半が、外国人団体観光客が主に利用する所だ。これからは観光の質を考える時だ」と指摘した。



tigermask@donga.com