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直前の選挙結果、届出時点の支持率など…気になる大統領選ジンクス

直前の選挙結果、届出時点の支持率など…気になる大統領選ジンクス

Posted November. 27, 2012 08:33,   

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第8代大統領選レースが本格化したことを受け、「大統領選のジンクスを破る方が勝つ」という見方がセヌリ党の朴槿恵(パク・グンヘ)候補と民主統合党(民主党)の文在寅(ムン・ジェイン)候補の両陣営で取り沙汰されている。両陣営は、歴代の大統領選の経験則をもとに、各陣営が勝利するしかない理由を説いている。これは同時に、相手方にとっては必ず破らなければならないジンクスでもある。12月19日、どちらの不運がジンクスとして働くのかを見届けるのも、今回の選挙戦の観戦ポイントの一つになるだろう。

●セヌリ「一本化は嫌」

セヌリ党には、革新派陣営が候補一本化に成功すると負けるというジンクスがあった。金大中(キム・デジュン)候補が金鍾泌(キム・ジョンピル)候補と一本化に成功した1997年の大統領選、盧武鉉(ノ・ムヒョン)候補が鄭夢準(チョン・モンジュン)候補と一本化をした2002年の大統領選で、ハンナラ党は連敗した。一方、1987年には金泳三(キム・ヨンサム)、金大中両氏が分裂し、独自出馬したために盧泰愚(ノ・テウ)候補が当選した。2007年には鄭東泳(チョン・ドンヨン)候補が文国現(ムン・グクヒョン)候補との一本化に失敗し、政権はハンナラ党の手の落ちた。今回の大統領選で文在寅氏と安哲秀(アン・チョルス)氏との「美しい一本化」はならなかったが、セヌリ党としては気が抜けられない所以だ。

セヌリ党は大統領選を8ヵ月後に控えた今年4月の総選挙で勝ったことが、大統領選の敗北に繋がることにはならないかと気を揉んでいる。歴代の選挙で、大統領選が実施される年に行われる全国レベルの選挙で勝利した方が、いざ本番の大統領選では敗北している。

民主自由党は、1992年に実施された第14代総選挙で72議席も失い、過半数議席の維持に失敗した。だが、同年の大統領選では同党の金泳三候補が当選した。2002年は大統領選6ヵ月前に実施された統一地方選挙でハンナラ党は圧勝したが、同年末の大統領選は民主党の盧武鉉候補の勝利に終わった。民主党の関係者は「有権者のけん制心理が働いているだけに、立法権と行政権のすべてをセヌリ党に与えることはないだろう」と期待を示した。

1987年に大統領直接選挙制が復活して以来、同じ地域出身が連続で大統領になった例がないという「出身地の振り子ジンクス」もセヌリ党には気がかりだ。歴代大統領の出身地が盧泰愚(大邱・慶尚北道)、金泳三(釜山・慶尚南道)、金大中(全羅道)、盧武鉉(釜山・慶尚南道)、李明博(大邱・慶尚北道)の順だったことから、今度は大邱・慶尚北道出身の朴槿恵候補ではなく、釜山・慶尚南道出身の文在寅候補の番になるだろうという見方があるからだ。

●民主党「気になる支持率」

民主党は文候補が統一候補になった直後に一斉に実施された世論調査で、朴候補に比べて誤差範囲ではあるが、引き離されている結果が気になる。1987年以降、約3週間の公式選挙運動期間に1、2位の順位が入れ替わった例がないからだ。

2002年の大統領選では、統一候補が決まった後の11月25日に実施された東亜(トンア)日報の世論調査で、盧武鉉候補は42.5%を得て、35.2%の李会昌(イ・フェチャン)候補をリードした。李候補が猛烈に追い上げたが結果を変えるまでには至らなかった。2007年にも立候補を届け出た直後の東亜日報の世論調査で、李明博候補は37.1%を獲得し、李会昌(18.5%)、鄭東泳(14.0%)候補を引き離したが、選挙結果も530万票差で大勝を収めた。セヌリ党の関係者は「候補一本化直後の支持率の推移が12月19日の投開票日まで続くだろう」と主張した。

民主党は10年置きに政権交代が行われている「政権10年周期説」も克服しなければならない。1987年以降、盧泰愚−金泳三両政府が10年間保守政権を、1997年以降は金大中−盧武鉉の両政権が10年間革新派政権を維持した。10年周期説によれば、今回は李明博政権5年に続いて朴槿恵政権5年が引き継ぐ番になる。

11月初めの米大統領選で民主党のオバマ大統領が再選に成功すると、セヌリ党の一部では「韓国では保守派政権が誕生するだろう」という楽観論が流れた。これまで、韓国と米国の政権の政治思想が食い違っていたからだ。

1993年初めに米国と韓国では民主党のクリントン政府と民主自由党の金泳三政府が相次いでスタートした。1998年には革新派の金大中政府が発足したが、相次いで米国では共和党政権が誕生した。盧武鉉政権のときはブッシュ大統領が再選に成功し、任期を共にした。2007年、韓国では保守派政権である李明博政権に交代されたが、米国では今度はオバマ大統領の民主党政権がスタートした。



scud2007@donga.com