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[オピニオン]ヒラリー氏、大統領選に再挑戦か

[オピニオン]ヒラリー氏、大統領選に再挑戦か

Posted November. 24, 2012 06:41,   

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米ニュース週刊誌タイムは今週、オバマ大統領の当選特集号を出し、クリントン国務長官を2016年の大統領選挙で「確かな先頭走者」とした。同誌は、ヒラリー氏が、米国最高の外交官である国務長官として確固たる業績を残したうえ、オバマ氏再選に貢献した夫のビル・クリントン元大統領の功績まで加わり、「議論の余地がない民主党の巨人」になったと評価した。ヒラリー氏は、オバマ氏が当選すれば退くと明らかにしたため、近く国務省を離れるとみえる。オバマ氏は、再選後初めての海外歴訪に同行したヒラリー氏に、「これ以上の感謝の言葉はない」と4年間の労苦を称えた。

◆ヒラリー氏の国務長官の最後の仕事も立派だ。ヒラリー氏は、イスラエルとパレスチナの血の戦闘を8日間で終息させ、全世界に「平和の仲裁者」のイメージを植えつけた。ヒラリー氏は、カンボジアを訪問中だったオバマ氏が20日、「イスラエルに行って交渉を仲裁してほしい」と要請すると、ためらうことなく専用機に乗ってテルアビブに向かった。まずイスラエルのネタニヤフ首相と会って停戦条件の枠組みを作り、翌日、エジプトのモルシ大統領を説得して交渉を実現させた。

◆ヒラリー氏がどれほど情熱的に米国の国益と国際問題の解決のために飛び回ってきたのか、数字でも立証される。ヒラリー氏は、国務長官として112ヵ国を訪れた。在任期間の4分の1以上の384日を海外で送り、飛行距離はなんと91万8375マイル(約147万キロ)に達する。歴代の米国務長官の中で最高記録だ。李明博(イ・ミョンバク)大統領の記録と比較しても、ヒラリー氏がどれほど忙しく世界を駆け回ったのかがうかがえる。李大統領も5年間で84ヵ国を訪問し、地球19周に相当する75万8478キロを飛行し、国内最高記録を打ち立てたが、ヒラリー氏にははるかに及ばない。

◆ヒラリー氏は4年後に69才になる。それでも米国のメディアは、すでにヒラリー氏を最有力候補に挙げ、大統領選への再挑戦を煽っている。ヒラリー氏のリーダーシップに対する期待がそれだけ大きいためだ。多くの外交難題を解決したヒラリー氏に対して、女性性が国務長官の役割遂行にどのような作用をしたのかを考えることは重大でない。同誌が、次期大統領候補に選定した13人の中で女性が4人もいる。ヒラリー氏の成功的な国務長官としての行動力は、初の米女性大統領の扉を開いた。

方炯南(パン・ヒョンナム)論説委員 hnbhang@donga.com