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イスラエルとハマス、停戦合意

Posted November. 23, 2012 08:51,   

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パレスチナ自治区ガザで8日ぶりに砲声が止んだ。イスラエルとイスラム原理主義組織ハマスは21日、戦闘を止めて停戦に入った。米国など国際社会は歓迎を示した。

エジプトのアムル外相は同日、カイロで、クリントン米国務長官と記者会見を行い、両者が停戦に合意したと発表した。停戦は、同日午後9時(韓国時間22日午前4時)に発効した。

クリントン長官は、「この地域に非常に重要な時だ」とし、「米国は平和構築のために、地域のパートナーと協力する」と述べた。ガザでは市民が通りに出て、祝砲で停戦を祝った。

主な合意内容は、双方の攻撃停止とガザの封鎖緩和。イスラエルは、ガザに対する陸海空の攻撃や暗殺を止め、パレスチナすべての政派は、イスラエルに対するロケット攻撃をしないということ。

また、イスラエルは、停戦24時間後にガザの国境を開放し、人と物の移動を許可することで合意した。2007年のハマス政権発足後、イスラエルはガザを封鎖してきた。

イスラエルとハマスの指導者は、停戦がいずれも自分たちの勝利だと主張した。ハマスの指導者マシャル氏は、「イスラエルは戦略的に失敗した」と述べ、イスラエルのネタニヤフ首相は、「ハマスがこれまで交戦で高額の代価を支払った」と述べた。

特にイスラエルは、今回の空襲で地下の数百のロケット発射台と密輸トンネル140ヵ所、武器製造・保管施設数十ヵ所を破壊し、目標を達成したと自評した。

今回の停戦合意文には、両者の主張どおり、自分たちが勝利したと主張するだけの要素があるとAP通信は分析した。ネタニヤフ首相は、ロケットの脅威を取り除き、来年1月の総選挙で有利な足場を確保できた。米国から武装テロ団体と指定されたハマスは、ガザの実質的支配勢力として国際的に承認される実利を得た。

8日間の戦闘で、パレスチナ人161人、イスラエル人5人が死亡する被害を出し、停戦合意に至ったものの、まだ克服しなければならない問題が多い。

何よりも国境封鎖がどの程度緩和されるかが変数だ。ハマスは、エジプトとのラパ国境検問所を含め、すべての国境の開放を要求しているが、イスラエルは武器密輸を防ぐためには検問が避けられないという立場だ。ガザの封鎖によって失業率が30%を超え、不満が常にイスラエルに向かう可能性がある。

また、両者は、「相手が停戦合意を破る場合、いつでも攻撃する」と明らかにするほど不信が深く、不安な平和はいつまで続くか予測できない。



lailai@donga.com