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「敵が再び挑発するなら、粉々に破壊する」

「敵が再び挑発するなら、粉々に破壊する」

Posted November. 23, 2012 08:51,   

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延坪(ヨンピョン)島砲撃の傷はまだ癒えていない。

19日に訪れた西海(ソヘ・黄海)の延坪島は、2010年11月23日に北朝鮮軍の無差別砲撃で破壊された傷跡がそのまま残っていた。火災で焼けた山ははげ山の状態で、島のあちこちの被爆場所に立てられた約100本の赤い旗があの日の惨状を証言した。

敵陣を監視する延坪島内の監視所には緊張感が漂っていた。北朝鮮の砲撃基地であるケモリ基地をはじめ、今年8月に金正恩(キム・ジョンウン)労働党第1書記が木船に乗って視察した長在島(チャンジェド)など、黄海道(ファンヘド)沖合いの島々が一目で見えた。この島々に集中配備された北朝鮮軍第4軍団の兵力と海岸砲は、延坪島など西海5島に照準を合わしている。

延坪島から7キロしか離れていない長在島は、金第1書記の視察後、民間人約100人が投入され、海岸砲基地の補強と建物の新築工事をしていると、海兵隊関係者は伝えた。同関係者は、「洞窟基地と交通路の補強工事のための発破音が聞こえてくる」と話した。

韓国軍も、北朝鮮の攻撃に備えて、海兵隊駐屯地内のすべての建物に厚いコンクリートの防護壁を設置した。砲基地に通じる交通壕の周辺には、砂を入れたドラム缶4000本と砂袋30万個を積むなど、補強作業も終えた。

同日夕方、延坪島一帯が闇に包まれると、夜間射撃訓練が始まった。「ドン、ドン」という爆音と共に81ミリ迫撃砲から発射された数発の照明弾が夜の海を真昼のように照らすと、海岸基地では一斉に射撃準備に入った。

「3、2、1、射撃!」

命令が下ると、M−48戦車と海岸砲、K−6重機関銃などが静寂を破る轟音を発し、仮想標的に砲火を浴びせた。山の中腹にある対空基地のバルカン砲も、空中から侵入する仮想敵機に向かって火をふいた。

海兵隊関係者は、「韓国軍の射撃訓練の度に、北朝鮮軍は非常事態になる」とし、「有事の際、10分内に砲撃できるよう最上の戦闘体制を整えている」と話した。キム・ボラム上兵(20)は、「敵が再び挑発する場合、粉々に破壊し、2年前に戦友を奪った代価を必ず払わせる」と意気込んだ。

北朝鮮の砲撃時に延坪部隊砲第7中隊長として射撃を指揮したキム・ジョンス大尉は、「すべての中隊員が勇敢に戦ってさらなる挑発を防いだ。我々が勝利したと信じる」と述べた。

延坪島住民は、悪夢のような砲撃の傷と衝撃から立ち上がるために努力している。100億ウォンをかけて7ヵ所の避難所を新築し、臨時避難所も各地に設置した。砲撃被害住民が居住する32戸も新築または補修を終えた。破壊された延坪面事務所の近くの家は保存され、安保教育として活用されている。

金寛鎮(キム・クァンジン)国防部長官は22日、陸軍第3軍司令部を訪れ、「暴力団が命を脅かして財産を奪おうとする時に棒で撃退しなければならないように、北朝鮮が挑発すれば応戦しなければならない」と徹底した準備を指示した。

軍は、延坪島砲撃から2年が経った23日に、西北島嶼防衛司令部と陸海空戦力が参加する局地挑発訓練を実施する。合同精密直撃弾(JDAM)などで武装したF−15K戦闘機と空中早期警報統制機、駆逐艦などが参加する。北朝鮮の砲撃と西海5島の奇襲占領を想定した対策本部演習(CPX)と実動演習(FTX)が行われ、実射撃は行われない。

北朝鮮は、韓国の延坪島砲撃2年の記念行事を非難し、挑発を警告した。北朝鮮軍西南戦線司令部報道官は21日、「偽りで包装された『延坪島勝利』記念式の醜態は、延坪島の第2の火の海につながる」とし、「傀儡が再び挑発をするなら、その機会を絶対に逃さないというのが我々の意志だ」と述べたと、朝鮮中央通信が報じた。



ysh1005@donga.com