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中古スマホの個人情報、復元プログラムで簡単に復旧

中古スマホの個人情報、復元プログラムで簡単に復旧

Posted October. 31, 2012 07:38,   

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「初期化」作業をすると、完全に削除されると言われていたスマートフォンの個人情報が簡単な作業で復元されることが分かった。

東亜(トンア)日報の産業部が匿名の情報提供者と共にインターネットで簡単に手に入れられるデータ復元プログラムで実験を行った結果、グーグルのモバイル運営体制(OS)のアンドロイドが提供するデータ初期化機能は無用であることが分かった。

実験対象となったのは人気中古スマートフォンの三星(サムスン)電子の「ギャラクシーS2」、LG電子の「オプティマス・ワン」、モトローラの「モトグラム」など、アンドロイドOSスマートフォンとアップルの「アイフォン4」の合わせて4種だった。この中でアイフォンだけが復元が不可能だった。

8度のマウスクリックでスマートフォンの個人情報が復元された。復元プログラムを起動したら、削除されたと思った画像、文書ファイル、メールの内容などがそのまま復元された。復元された画像ファイルには移動通信サービスを解除する目的で通信会社へ送るために撮った住民登録証の写真、カギカード(ネットバンキングに必要な一連番号カード)はもちろん、家族写真などもあった。スマートフォン利用者の敏感なプライバシーを丸ごと見ることができた。利用者が10万〜50万ウォンのお金をもらってスマートフォンを一線の販売商人に渡す瞬間、自分の個人情報も流出するわけだ。

アンドロイドOSを携帯電話メーカーに提供するグーグルは、スマートフォンで「『デフォルト・データの再設定』という機能をタッチすると、ディバイスの全ての設定を初期化し、全てのデータを削除する」と案内している。しかし、これは嘘であることが分かった。

高麗(コリョ)大学情報保護大学院のキム・スンジュ教授は、「初期化機能をタッチすると、まるで空機械の状態であるように見えるが、実際はスマートフォンの中に全てのデータがそのまま残っている」とし、「これはアンドロイドOSがデータを完璧に削除する機能を提供していないため」と説明した。

復元したアンドロイド・スマートフォン3種の中で、三星電子とモトローラの商品にはアンドロイドOS最新バージョンの「アイスクリーム・サンドイッチ」が、LG電子には旧バージョンの「フロヨ」が適用されていた。これはグーグルがアンドロイドOSを最新バージョンにアップグレードしながらも、相変わらず完全削除機能を組み込まなかった証拠と解釈される。

このような中古フォンは密輸出の形で、中国、香港などへ1年に500万〜1000万台ぐらい売られていくものと推算される。



coolj@donga.com jjy2011@donga.com